JGC修行のルートを考えている時
「あれ?永平寺日帰りできそう…!」
と思い立っての今回の旅。
修行というには普通の利用ですのでかっこ書きで。。
永平寺だけなら3時間半とれるのですが、バスルートを見ているうちに一乗谷朝倉氏遺跡にも行けるんではと欲が出ました…笑
結果また弾丸になりましたので、「日帰りで両方行きたい!時間は無い!」という特異な方へのおすすめルートです。
ただし、かなり危険なのでご注意下さい。
あと、一乗谷は車窓からだけでいいかなという人向けのルートも後ろの方に記載しています。
ちなみに、帰りの特急サンダーバードが大変なことになったので、
その様子は②↓で。
サンダーバード遅延・路線変更時の対応方法は別記事↓に記載しました。
日程
熊本7:40→8:308:45伊丹(JAL 早めに到着)
大阪空港8:52→8:54蛍池(モノレール)
… 阪急梅田からJR大阪駅まで徒歩10分弱(少し迷いました)
大阪9:42→11:34福井(JRサンダーバード)
福井駅12:00→12:3712:27朝倉館前(京福バス 10分遅延)
一乗谷朝倉氏遺跡観光(滞在1時間)
永平寺観光 (滞在2時間弱)
永平寺15:30→16:0515:59福井駅東口(京福バス永平寺ライナー 6分遅延)
福井16:08→17:49米原 18:03新大阪(JRサンダーバード) 落雷不通区間によるルート変更のため遅延
米原17:53→18:27新大阪(新幹線)
当初予定 新大阪18:12→18:27千里中央(大阪メトロ御堂筋線)
当初予定 千里中央18:35→18:49大阪空港(モノレール)
新大阪18:35→19:05伊丹空港(タクシー)
伊丹19:30→熊本20:40(JAL)
>> ルート選考のあれこれ
帰れないor永平寺が観きれないがあってはならないので、
① 到着時刻が遅れる場合もある空港連絡バスは使わない
② 永平寺の滞在時間は2時間
③乗換えが短いうえに迷う危険がありそうなところは回避
④改札は基本ICカード、行きの大阪駅ではきっぷを発券しないといけないのでその分余裕をとる
として、確実性をとっています。
…とはいえ、永平寺からの帰路に弾丸感のある時間表なのは見て取れますね(笑)
熊本空港
ラウンジASO
ちょっとだけ搭乗まで時間があったので、ラウンジASOにクレジットカードで入室。
ANAとJALの会員はビール飲み放題だと思いますが、クレジットカード入室者はビールは1杯のみ。
ビールはメダルを入れて飲む自販機タイプです。
こちらは焼酎サーバー。蛇口は4個あるのに種類は全部一緒!笑
熊本は色々焼酎があるのになぜ1種類なのだろう。ここで飲んでおいしかったら買いたくなりそうですし、いい宣伝になると思うのですが。
こちらはだれでもいくらでも飲めます。
・J-AIRで伊丹へ
今回はJ-AIR運航です。徳之島ぶり。
徳之島ー鹿児島間で乗ったの↓と多分同じ機体です。
熊本空港から時間通りに出発しました。
ちなみに機内でこのようなカードを配っていました。
乗務員手作りのルートマップ!素敵すぎる。
てか私エンブラエルに乗ってたの?すごいレアだな!気付かなかったです(笑)
この機体はシルエットが綺麗だなーくらいしか思わなかったなー。
伊丹(大阪国際)空港から福井駅へ
あまり余裕がないのでささっとモノレールに移動して1駅移動。
伊丹空港始発なだけあってスカスカです。
蛍池(ほたるがいけ)駅で乗り換えます。
ここの乗り換えはスムーズに行けました。
阪急宝塚線の看板をみながら改札を出て、2分程度道なりに行くと阪急の改札があります。
待っている間に↑前の窓の向こうですごく傾いて座ってる人が気になって仕方なかったです。
車内は座れないけれどきつくはない、くらいの空き具合。
阪急電車のえんじ色を見ながら、「阪急電車」という有川浩先生の小説を思い出そうとして思い出せませんでした。とにかくしみじみと心に来る内容だった、はず。
いい本読んだなぁという感想だったことしか思い出せません(笑)少し年を感じる。。
そして大阪梅田駅に到着しました。
阪急からJRに乗り換え...ここが一番不安です。
最短ルートを調べ、
阪急では進行方向の前方の車両に乗ること、3階改札の右寄りの改札から出ること、
出たら真っすぐ前のエスカレーターで1階に降りてさらに真っすぐ進み、阪急百貨店手前を右折、横断歩道を渡ると、そこにはJR改札が!
という予定だったのですが、
半ばの車両に乗ってしまったので3階改札が遠く、
阪急百貨店を通り過ぎて右折してしまったのでルート修正が必要になりました。
再度右折してちょっとした階段を上り、元のルートに合流します。
それでも電車を降りてから改札まで徒歩9分くらいですみました。
良かった。でも慌ててたので写真はありません(笑)
JRの券売機で行き帰りの切符を発券。
JR西日本の切符を九州で発券するには
ちなみに、e5489(イーゴヨヤク)というちょっとふざけた語呂合わせのJR西日本のサイトで事前にネット購入すると25%くらい安く買えます。
が、今回の大阪ー福井というような発着がJR九州管内じゃない場合では、九州で発券できるのは博多駅のJR西日本券売機・窓口のみ!
鹿児島や博多ー大阪とか、発着がJR九州に絡む切符ならJR九州の券売機・窓口で発券できるらしいです。
はじめてのサンダーバードです。行きはすかすか。
多分雷鳥由来だと思いますが、どうしてもあの「サンダーーーバードーーー♪」を口ずさみそうになる。そこしか知らないけども。
サンダーバード車内はコンセント(USBはない)もあって助かりました。
wifiもあるのですが、そんなに速度は出ないうえトンネルに入るたびに接続が切れるので逆に面倒でした。
トンネルでネットが使えないので、トンネル区間が多いサンダーバード路線は他の暇つぶしを持って行くことをお勧めします。
福井駅
時間通りに福井駅に到着しました。
改札を出ると東口と西口に出口が分かれています。
西口に京福バスのバスセンターがあるようなので、とりあえず西口へ。
西口にはかにめしの自販機があります。
ちなみにトイレは東口を出てはるか向こうにあるので、電車を降りるくらいでトイレに行こうか悩んでいる方は改札を出る前の構内のトイレの利用をお勧めします。
さて、バスのりば5に一乗谷行きの一乗谷東郷線(路線バスであってシャトルバスではない)が来るので、これからそれに乗る予定です。
※ シャトルバスもありますが、時間的に合わなかったので今回は路線バス利用です。
西口でそのバス停を探すも見つからず、ひょっとして東口の乗り場なのかなとバスセンターに尋ねに向かいました。
受付の人「今からの一乗谷行きのバスなら東口5番のりばよー!往復するの?」
受付の人「それならその券売機に周遊きっぷがあるから、そっちが安いわよ」
私「そうなんですね。VISAタッチで乗ろうと思っていたので、大丈夫です、ありがとうございます。」
受付の人「VISAタッチ使えないはずよ。周遊きっぷがおすすめよ、安いし楽だし!」
なぜここで私がVISAタッチに固執したのかというと、
私は事前に
VISAタッチキャンペーン(北海道でもあったやつです)で1000円以内の区間乗車なら半額返金されるものに京福バスも対応している
との情報を得ていたので、もちろん支払いはVISAタッチ予定です。
今回のバス移動ルートは↓の予定なので、
計 1880円
VISAタッチが使えたら半額の940円!めっちゃ安い!
でも、受付の人がVISAタッチが使えないと言っています。
ICが使えないのは知っていたけど、VISAタッチもひょっとして使える路線が限られているのかもしれません。
そうかぁ、残念だな、まぁ周遊きっぷだと80円安い1800円だしいちいち小銭を出さなくていいから、まぁそうするかぁ(泣)
と超しぶしぶ周遊きっぷを買いました。
1880円区間の割引切符なら1割弱の150円くらいは安くなってて欲しい...。
5%でも94円だし。そもそも3月末まで1500円だったのに値上げされちゃったし。
一乗谷は遺跡ゾーンと博物館が離れていてバス移動必須なのですが、なんとこの区間は無料送迎バスがあります。
なのでフリーと言っても、私と同じように3回しかバスに乗らない人が大多数だと思われます。まぁ、無料バスを待っていたらたまたま来た京福バスにも乗れる、という利点くらいかな。
うーん。
気を取り直して、東口のバスのりば5へ向かいます。
場所は福井駅東口からロータリーを挟んで向かい側。
さらにこのバスのりばの向こうには路面電車の乗り場が!電車好きにはたまりませんね。
この電車、「電車が来ます」のアナウンスが流れ始めてから実際に来るまで5分以上かかります(笑)
やってきた京福バスには確かにVISAタッチはありませんでした。
各停でのんびり一乗谷に向かいます。
10分くらい遅延して、「朝倉館前」に付きました。
一乗谷朝倉氏遺跡
みなさん!1時間程度で一乗谷朝倉氏遺跡を見るなら、ここではなくこの1つ先の「復原町並」で降りてください!
ルート的にそれが一番スムーズかつ、便利です。
「復原町並」の受付で↑の地図がもらえるのですが「朝倉館前」付近には何の地図もありません。
というわけで、実際に回ってみてのおすすめルートを紹介します。
・とりあえず最初に地図をゲット ※最後のルートだけ地図なし
・朝倉館跡の見どころの門を正面から見て入るルート取り ※最後のルートだけ逆(振り返ってご覧ください)
・遺跡ゾーンだけ(このルートには遺跡博物館は含まれていません)
それぞれの場所の写真などはルート紹介の後に載せてます。
1. 一乗谷朝倉氏遺跡 おすすめルート ~足腰が弱くない1時間で回りたい人向け~
降車バス停「復元町並」、乗車バス停「復元町並」
・復原町並 北入口(バス停すぐ横の受付で330円支払い)から南入口へ 所要15分
・朝倉館跡 → 湯殿跡庭園 → 諏訪館跡庭園 → 復原町並北入口前 所要30分
・復元町並北入口横の売店を見ながらバスの時間を待つ 所要10分程度
2. 一乗谷朝倉氏遺跡 おすすめルート ~足腰が弱くない1時間半で回りたい人向け~
降車バス停「一乗谷レストラント前」、乗車バス停「復元町並」
※ 地図なしでも問題なさそうな(詳しい解説がない)平面復原地区は復原町並より先に行きます。
一乗谷レストラント前バス停から道路を渡り、平面復元地区へ向かいます。
・平面復原地区 → 復原町並南入口 所要10分
・復原町並 南入口(受付で330円支払い)から北入口へ 所要15分
北入口から出てしまうので、南入口方面の朝倉館まで戻ります。
・朝倉館跡 → 南陽寺跡庭園 → 湯殿跡庭園 → 諏訪館跡庭園 → 復原町並北入口前 所要45分
・復原町並北入口横の売店を見ながらバスの時間を待つ 所要10分程度
3. 一乗谷朝倉氏遺跡 おすすめルート ~地図なしでもOK!健脚足早で無駄なく1時間で回りたい人向け~
降車バス停「朝倉館前」、乗車バス停「復元町並」
朝倉館前バス停から橋を渡り、瓜破清水へ向かいます。
・瓜破清水 → 南陽寺跡庭園 → 湯殿跡庭園 → 諏訪館跡庭園 → 朝倉館跡 → 復原町並南入口 所要30分
・復原町並 南入口(受付で330円支払い)から北入口へ 所要15分
・復原町並北入口横の売店を見ながらバスの時間を待つ 所要10分程度
1が一番スムーズで見やすく良いルートです。
私は徒歩距離計測アプリで歩いてるのに自転車に乗った判定をされる人間で、朝倉館跡~湯殿跡庭園~復原町並北入口は20分くらいで見終えました。
ルート3はそんな人間に向けて作っています。
湯殿跡庭園まではそれなりの階段を上るため、健脚でない方、ゆっくり見たい方はもう少し時間をとった方がよさそう。ただ、石の庭園があるのと景色がよいくらいなので無理して登らなくてもいいかもしれません。
平地も丘上も公園のようになっていて景色は良いので、のんびりしたい方ならいくらでもぼーっと出来ます。
バスは発車予定時刻まで待ってから出発してくれるので、バス停到着がぎりぎりになった!という場合も安心です。
あと売店が面白いのでおすすめです。受付の方もいい感じでした。
朝倉館跡
門の正面。中はこんな感じ↓。木で見えませんね、写真下手(笑)
湯殿跡庭園
石がゴロゴロしてます。
高齢の方が多い日だったからか、丘の上のここまで登ってくる人は誰もいなかった(笑)
復原町並
左の壁向こうは遺跡、右の壁向こうは家とその中まで復元されています。
急に撮影スポットが登場します。復原町並の中で着付けが出来る場所があるみたいなので、着物を着て撮影するところなのかな。
復元したらこんな街並みになるようです。
今は昔ですが、当時は相当賑わってたんでしょうね。
さて、売店でお土産を買って、バスを待ちます。
購入した羽二重餅。
色々種類がありますが、お店の方から古くからあって甘さ控えめな方と教えてもらったこちらを購入しました。
売店の女性は自然体で感じのいい方でした。
求肥のもにょーんとした甘い餅。信玄餅のタレがなくてきなこが片栗粉になってるバージョンというか。でも信玄餅より柔らかい気がする。名前の通り、餅としか言いようがないです。
名前は福井の絹織物「羽二重」のような軽やかさからついたとか。
復原町並のバス停はこんな感じです。
椅子はなく大空の下なので帽子をかぶって立って待ちます。
そしてやってきた「朝倉・永平寺ダイレクトバス」。
ラッピングがかわいい中型のおしゃれなバスが来ました。
道路の向こう側に止まったので、バス停は実はあっちなのかなと移動しようとしたところで運転手さんが窓をあけ、
「永平寺に行くんでしょ?ちょっと待ってて、そこの駐車場でUターンするから!」
とのこと(笑)
気遣いがあって優しいな!
ひょっとすると福井駅や一乗谷からここまで乗ってきた場合も、駐車場でUターンしてこのバス停の所で降りることになるのかもしれませんね。
乗り込もうとしたその時!
入口にどーんと構える「VISAタッチ機」!!!
あるやん!タッチできるやん!
ここ1回だけでも使えたらフリーきっぷより安くなるじゃないの...
と身もだえそうになりました。
みなさん、使えますよ!
ただし6月末までのキャンペーンなので注意です。
車内の座席の柄がとてもかわいいです。
運転手さんも物腰が柔らかくて明るく、いい感じ。
フリー切符を見せたら「おぉ!ありがとうございます!」と言われました。謎(笑)
この旅を通じて福井の方への印象がめちゃめちゃいいです。いい人ばっかり。
永平寺
さてさて、念願の永平寺へとやってまいりました。
NHKの番組を見てからずっと行きたかった永平寺。修行僧がおり、いまだに托鉢があるという。
奈良の長谷寺へ行って以来、修行僧がいる寺=感じのいい寺のイメージがあります。
到着したのは永平寺のバス待合所ですが、
永平寺こちら、的な看板は見当たらず、どこに行けばいいのか悩みました。
ので、ルートをご紹介します。
《 永平寺バス停から永平寺までの行き方 》
・バス停を背に道路側を向いて右手の方向に進む
・プリン・ごまとうふソフト(井の上)を右手に、永平寺の駐車場を左手に眺めながらそば屋に向かって進む
・そば屋を右手に見ながら道なりに曲がる
・真っすぐ進み、交差点の横断歩道を渡る
・横断歩道を渡ると目の前に看板↑があるので、永平寺参道のほう(右)に進む
※ お土産通りを進んだら最短で永平寺に着くのですが、雰囲気の良い参道ルートをお勧めします。
・観光案内所を過ぎるまで真っすぐ進む
※ この観光案内所は無人です。福井のパンフレットはあるけど、永平寺のパンフレットはありません。トイレとコインロッカーがあります。
・観光案内所をすぎたら参道が見えるので、左に曲がって参道を進む
・郵便局を過ぎたあたりで左に曲がる道があるので左に曲がり、すぐに右に曲がると永平寺の入口に到着
(若干ややこしいのにここの写真を撮り忘れました)
↑この看板が観光案内所の横にあります。
ちなみに、お土産通りはこんな感じです。↓
平日で観光客がいないとやる気ゼロです(笑)
店を開けてないところも多く、開いていてもお店の人がいないうえ、そば屋も早々に閉まってました。
とにかくやたら永平寺御用達のごま豆腐を売ってるんですが、ごま豆腐は高野山のイメージがあるので私のお土産心には響きませんでした。
永平寺観覧
バス停から歩くこと10分弱で永平寺の入口に到着です。
まずは手を洗って...
右側になんかいる!ゲコゲコ音が流れている!
菩薩様と、カエル。どちらも美しい造りですね。
明らかに飾り物のカエルからゲコゲコ音が流れています。これには意味があるのか...。ひょっとして本物のカエルがいるのかもしれませんが。
なんか違和感があってシュール。舟が岩に乗り上げてるし。ノアの箱舟か。
永平寺へのあこがれの気持ちが出鼻から少しくじかれます。
綺麗だけど。
通用門をくぐってすぐの受付で500円を支払い、パンフレットをもらってから吉祥閣へ入ります。
そこへ立ち並ぶロッカー。
僧侶の写真は撮影しないで、と張り紙があったので、寺院の内部も近くに人がいない時しかとりませんでしたが、このロッカーは撮りたかった(笑)
合宿感がありました。
実際修学旅行生が泊まったりしているようなので、合宿しているのかもしれません。
靴を脱いで置いてあるビニール袋に入れ、寺のスリッパに履き替えます。
永平寺は観覧部分は全部屋内なんですね。建物が全部屋根付きの廊下でつながっています。
知らずに5本指ソックスをはいて来てしまいました。ちょっと恥ずかしい。
吉祥閣の中は鉄筋コンクリートだぜ!な社務所的な感じ。エレベーターも完備されていて、大きな講堂もあるようです。
傘松閣についたあたりで外からザーっと異音がしてきました。
雨降ってる!さっきまで晴れてたのに。
運よく室内オンリーの永平寺に入った直後に大雨になりました。
折上格天井の板にずらっと植物画が描かれています。豪華!
スリッパを脱いで上がるので、5本指ソックスとばれないように必死に足の指を閉じて観覧します。
いよいよ雨がひどくなってきました。
山門は巨大で、斗栱?が複雑に組み合っています。
傾斜にそって建物が建っているので、行きはひたすら階段をのぼります。
頂上付近の承陽殿を向こうに眺めながら。雨で少し色づいた苔がいい感じになってきました。
昌の字型に建物が並ぶのでそれぞれの廊の間が屋根のない中庭になっています。
永平寺は庭がとにかく綺麗ですね。
てっぺんの法堂には若者10数名があぐらをかいていたので入るのを止めました。
チキンなのでそういう集団からはなるべく遠ざかりたい心理が発動します。
てっぺんまで来たので、あとは降りるだけです。
大庫院とおぼしき場所には巨大な棒があるのですが、ナチュラルに柱になじんでいたので通り過ぎそうになりました。
「ん?」と看板に気付いて、2度見してしまいました。「大すりこぎ棒」だそうです。
説明は、ない!笑
とはいえ、気付かなかっただけでどこかに説明書きがあったかもしれません。
とにかくずっと階段なので、
パンフレットには車いすの方の参拝ルートが紹介されていました。
格天井までなら見ることができますね。
鉄筋コンクリート!とちょっと引いてしまった吉祥閣ですが、確かに、車いすや足腰が弱っている人でも参拝できるのはいいことなんだろうなと感じます。
西本願寺みたいに信者の方が功徳を積みに参拝兼掃除に来たりするのかもですし。
旅行に行くと現地にお金を落としたくなる癖がある私は、永平寺でせんべいを買いました。
寺内の売店で私の前にいたおじぃ様は水ようかんを購入しながら
「羊羹ってのはいまの時期じゃないだろう。いつ食べるもんなんだ?」
と謎の問いかけをして店員さんを困らせています。
水ようかんは夏場に売られている気がするので今の時期でも問題ないのでは、と後ろで思いました。
水ようかんもせんべいもお安かったです。お土産にぜひ。
そして、出入り口近くの宝物殿へ。
あまりに暗い…。
明かりが少なすぎて、展示品の半数がまともに見えません。
ひょっとして入ってはいけなかったのか、いや、自由に見学くださいと書いてあったじゃないか、と自問自答しました。
すごく良い感じに年を召している木の仏像があってグッときました。
見学、もとい拝観を終え、通用門を出たところで修学旅行生の集団に遭遇。
修学旅行生を案内していると思われる僧侶の方が他の僧侶にてやんでぇべらぼうめ口調で話していました。
おぉ、やわらかい口調の長谷寺と違うな。曹洞宗感がある!と思ったけど、破戒僧は道元導師ではなくて親鸞導師でした。
結構な勘違いをした状態でお参りしてしまってました。。
破戒僧って名前的に怖いキャラっぽいですが、破戒の定義は諸行無常・盛者必衰的な感覚と近いものがあって、仏教にとっても大事みたいですね。
慣習を当たり前だと思うな、みたいな感じらしいです。ネット情報ですが。
そんなダメな私ですが、なんと門を出たら空は晴れ。
さっきまで大降りだったのがうそのようです。
永平寺参道横には風情があってカッコいい仏様がいます。
永平寺の拝観時間は1時間ちょっとでした。
ここで14時45分くらい。まだお昼を食べていません。バスまで45分程度の余裕があるのでそばを食べたい。
バス停横のお店でそばを食べようとしたら終わっていました。
残念。。永平寺のそば、食べたかった!と思いながら、小腹を満たすために「ごまとうふソフト」を食べます。
ごまの風味はほんのり、とうふ風味はそんなにない気がするけど、全体としては普通のソフトよりもったりふわっとしているのでとうふが混ざってる感じはあります。
甘すぎず美味しいです。確か400円でした。
ごまとうふソフトを食べながら道路向かいを眺めていると、そば屋があるではないですか!しかも店内に客がいます。
食べられるかも!とこちらの「一休」に大慌てで向かい、
「そば、まだありますか!」と尋ねたら、「ありますよー」と朗らかに返事を頂きました。
嬉しい!私の満面の笑みに店員さんも笑います(笑)
割と早く出せると教えてもらったかけそばを頼み、ごま豆腐も頼みます。
ごま豆腐も食べられるなんて。お土産では買いませんでしたが、私はごま豆腐が大好きです。
急いでいるのを察してくれた店員さんが、バスの時間を聞いてくれます。
とりあえず先に出せるごま豆腐から出して頂き、気遣いに感謝でいっぱいになりました。
続いて来たそば、めっちゃおいしそう。
地元の方の食べ方も教えてもらいました。ぶっかけうどん的に薬味もたれも全部そば椀に入れて食べるそうです。
半分くらい食べたら味変にみそを加えて、とのこと。この味噌も美味しい!
そばは平べったいそばで、食べ応えがあって美味しかったです。
お土産の生そば2人前を合わせても2千円ちょっと。安い!
店員さんがみんな雰囲気の良い方でした。
いやぁ、いいお店だった。
結局入店から20分後くらいに食べ終えたので、バスまでしばらく待ちました。
志比線刻磨崖仏
バス待ちの間、そばを食べているときに窓から見えて気になっていた志比線刻磨崖仏に行くことにしました。
作られたのは1500年代前半、というと室町時代ですね。
磨崖仏オンリーかと思いきや、墓のような祈念碑のようなものも磨崖仏の合間に立ち並んでいます。
将っぽいお名前が並んでいるので、地元の将校さんの供養塔みたいな感じかもしれません。
が、これについての解説がないのでよくわからないうえ、志比線刻磨崖仏をブログなどに載せているかたの記事をみても誰も触れていない。こわいやつかな(笑)
しっとりとした山筋のすこし陽が陰る斜面にあり、この空間だけが空気が違うというか、祈りの場の雰囲気があって厳かな気持ちになりました。
ユキノシタとドクダミのコラボ(ドクダミは写真のところには咲いていませんが)が美しかったです。
まだまだ時間があるので、
バスのりばの裏手にある、到着時から気になって仕方なかったものを見に行くことにしました。
なにやら自動運転車両が走っているようです。休日だけ。
永平寺と電車の駅の永平寺口までは距離があるので、そこの間を走っている様子。100円と良心的なお値段なうえに、20分おきに走っているので便利そう。
永平寺に行くのに電車は駅が遠すぎて考えられなかったですが、この車両があるなら電車もルートの選択肢の一つになりますね。
ですが、よくみると無人運転区間は1/5程度です。ということは、途中で人が乗り込んで運転し始めるのかな?
そんなこんなで永平寺は想像以上に色々楽しめました。
そばを頂いた「一休」か、ごまとうふソフトを買った「井の上」で買うことになっています。
バスに乗り込む際に運転手さんが切符を回収していきます。
私はフリー切符なので見せるだけでした。
この時の私は能天気にも、
おお、今日は全体的にラッキーだぞ。そばまで食べられたから上々すぎるな!
と盛り上がってきました。
あとは帰るだけ、いい一日、いい旅行になりました。
と、終わればよかったのですが(笑)
>> 永平寺・一乗谷の他のルート紹介
それでは、冒頭で書いた一乗谷車窓観覧のみのルートと、永平寺を先に回るルートのご紹介です。
1. じっくり永平寺ついでに一乗谷朝倉氏遺跡ルート ~一乗谷朝倉氏遺跡は車窓見学でよい!という人向け~
・新大阪駅からのルートを記載しています。
新大阪9:46→11:34福井 (JRサンダーバード)
福井駅東口11:50→12:18永平寺 (京福バス 永平寺ライナー)
永平寺観光 (滞在2時間弱)
永平寺14:10→復原町並や一乗谷朝倉氏遺跡を車窓から眺める→14:50福井駅東口 (京福バス 朝倉・永平寺ダイレクトバス)
福井16:08→18:03新大阪 (JRサンダーバード)
※1つ前の15:08→17:03のサンダーバードでもいいかもしれません。
2. 永平寺から一乗谷朝倉氏遺跡を周るルート
・同じく新大阪駅からのルートを記載しています。
・一乗谷では土日祝のみ走っている遺跡周遊バスを使います。
※平日は復原町並からJR一乗谷駅近くまで移動する一乗谷朝倉氏遺跡周遊無料バスがないため、その間を30分以上かけて徒歩移動しつつ観光する形になります。
※※↑バスで到着してからJRで帰るまでに1時間20分あるので、健脚であれば徒歩で復原町並~朝倉館跡~諏訪館跡庭園~南陽寺跡庭園~JR一乗谷駅と巡ることは可能だと思います。
新大阪9:46→11:34福井 (JRサンダーバード)
福井駅東口11:50→12:18永平寺 (京福バス 永平寺ライナー)
永平寺観光 (滞在2時間弱)
永平寺14:10→14:27復原町並
一乗谷朝倉氏遺跡観光(滞在1時間弱)
復原町並15:24→15:30一乗谷朝倉氏遺跡博物館(一乗谷朝倉氏遺跡周遊無料バス)
…徒歩移動5分弱
福井16:08→18:03新大阪 (JRサンダーバード)
※乗り換え5分とちょっとぎりぎりですが、同じJR構内なので遅延しない限り問題ないと思います。
帰路
残りの帰路については観光とは関係ないのと、長くなったので②に書いています。
大荒れの帰路になりました。