30代女子の詰め込みすぎ旅行記録

マニアックな旅行好きの、ハードめな旅程記録ブログです。

JGC修行7回目 波照間島弾丸観光と沖縄離島ホッピング3泊4日② ~日本最南端の波照間島で駆け抜ける2日目~

前回①↑に引き続き、

JGC回数修行7回目の2日目(地図青ルート)です。

 

さいころからいつか行きたいと思っていた「波照間島」。

石垣島からフェリーで行ってまいりました。

JGC修行と言いつつ、この日はただ那覇ー石垣を往復しただけ(笑)

主に波照間島の探検記録です。

 

そういえば波照間島、私は運よくすんなり行けましたが、なかなかたどり着けないので有名みたいですね。晴れてても波が高いと行けないこともあって、欠航率もとても高いとか。

確かに私が行った日もフェリーが全然予定通りにならず行き帰りで疲弊しました。

 

が、波照間島は逆靴下焼けが出来るくらい十二分に満喫してきました

日帰りしようと思ってるけどどんな感じだろう?って方の参考になれば幸いです。

 

地理院地図のオルソにルートと行ったポイントを追記

ルート2日目

福岡 7:15→8:55 那覇 (JAL)
那覇 9:40→10:35 石垣 (JAL)

石垣空港 10:50→11:20 石垣離島ターミナル (シャトルバス)

石垣港 11:45→13:1512:45 波照間島 (フェリー 経由便に変更のため遅延)

  波照間島 滞在 …往復フェリー料金+レンタサイクル込みのセットツアー

波照間島 17:20→19:0018:20 石垣港 (フェリー 波が高いため遅延)

石垣離島ターミナル 19:00→19:25 石垣空港 (タクシー)

石垣 19:55→21:00 那覇 (JAL)

 

 

 

 

 

福岡空港

2日目の始まりです。

朝5時半に起きて準備し、ホテルをチェックアウト、

7:15の飛行機で福岡から那覇に飛び立ちます。

 

石垣空港から石垣離島ターミナル港まで、波照間島から戻ってきた後の港から石垣空港までの往復では両方シャトルバスで移動予定なのですが、

乗継時間がシビアなのでうまくいくように願いつつ那覇へ向かいました。

 

荷物をどうするか問題

この3泊4日の旅、

コインロッカーが空いてなかった時のために15Lのポケッタブルバックパックを半分空けた状態で、

その空きに入るサイズのショルダーという2バッグで立ち向かっています。

とにかく最悪の場合バックパックに全部入れたら荷物を背負って移動できる状態ですね。

なぜそんなに背負うリスクを考えているかというと、石垣空港→石垣港→波照間島の各乗継時間にそこまで余裕がなく、コインロッカーに荷物を入れる時間がないかもと思ったからです。

 

一応、回避策として、

 ①那覇空港での乗り継ぎ時間に空港ロビーに出てコインロッカーに荷物(バックパック)を入れる・・・300円程度

 ②那覇空港での乗り継ぎ時間にAirporterを使って空港ロビーにあるBeforeUGoCounterでホテルまで荷物(バックパック)を送ってもらう・・・1000円程度

 ③石垣離島ターミナル港でコインロッカーに荷物(バックパック)を入れる・・・400円程度

 ④波照間港のフェリー受付で有償で荷物を預かってもらう・・・そもそも可能なのか、何円かかるか不明

の4つを考えてはいます。

 

が、便の遅延が著しくて余裕がなく、④もダメだった場合として、

とにかく背負って波照間島を回るという絶望的な状況まで視野に入れておきます。

結果どうなったかは中盤をご覧ください。

だから荷物は軽くしました。だから私はおしゃれなんてしない!笑 毎日がサンダル・ぺらっぺらのTシャツで最低限の日焼け対策で戦い抜きます。

 

 

那覇空港から石垣空港

那覇に到着しました。

お腹すいたから何か食べようかなととりあえず飛行機を降りた搭乗待合ゾーンの売店を見に行きます。

 

ん!んん!!

こ・れ・は!

大東寿司ではありませんか!!

まだ9時なのに。大東寿司!

 

大喜びで購入します。

決めた!今日の朝ごはん、ないし昼ご飯、いやブランチは大東寿司です。

 

嬉しさのあまり写真を撮ってしまいました。まだ食べもしないのに(笑)

 

そんな感じで大はしゃぎしていた私はすっかり忘れてしまっていたのです

荷物を那覇空港のロビーにあるコインロッカーに預けようと思っていたことを!!

 

喜びいさんでほくほくしていた私は、そのまま石垣行の搭乗口前へ。

そのまま、石垣行の便へ乗り込みました。ええ、大東寿司と、ここから再度那覇に戻ってくるまではただの荷物でしかないバックパックと共に

 

 

石垣空港から石垣離島ターミナル港へ

石垣空港へ到着。

なるべく早く飛行機を降りたかったので当日アップグレードクラスJ前方の席にしました。2番乗りで空港を出ます。

 

シャトルバスに乗れないと困るので、大急ぎで空港外のバスのりばへ向かいました。

港直行のバスは一番端っこ、国際線前ののりばです。

飛行機をでてからここまで所要5分かからないくらいでしょうか。結構近いな!

バスの発車時刻まであと15分弱あります。今回は余裕でしたが、10分遅延したらと思うと怖いですね(笑)

 

みなさまぎりぎりで乗り込んでこられたので、バス停で待っていた私はゆうゆうと席に座れました。

最終的には立つ人もでて満員に近い感じになりました。

 

バスの料金は500円

現金(両替は1000円札だけ対応)オンリーです。

そして乗る時に支払います。

 

ともかくバスに乗れたので一安心です。

 

あとは、

波照間島フェリー往復&島でのレンタサイクルセットツアーの受付が11:20までなので、バスが30分弱で港に着けばOKです。

 

車だと空港から港まで20分程度とGoogle先生は言ってらっしゃるため直行バスなら25分くらいで着くでしょう、と高をくくっていたのですが、

このバス、とてもゆっくり走ります

港のバス降車場に到着したのは11:21。おぉ、ほぼ宣言時間通りですね。うん。。

 

私は大慌てでツアーの受付(安栄観光)へ向かいました。

バス降車場から受付まで1分程度、時は既に11時22分

私が悪いんだけど突っぱねられたらどうしよう、竹富島にでも行くか?なんて思いながら、

超不安げな顔で受付の方に

波照間島までのレンタサイクル付きツアーに予約している者です。遅くなってすみません。」

と話しかけます。

受付の方は気にしてませんよ!という顔で「あぁ、こちらへどうぞー!」と。

神ですね。有難いです。大変助かりました。

 

帰りの乗船券+レンタサイクル券+行きの乗船券のセットのチケットを受け取り、レンタサイクルの場所、波照間島でのフェリー降り場と乗り場についての説明を受けて、

「出航の10分前にのりば付近に、5分前になったら乗り込んでください」ということで無事にツアー参加できました

支払いはクレジットカードもOKです。

 

波照間行フェリーの出航は11:45です。

 

Web予約済みの場合は15分前まで、当日購入する場合は30分前までに受付カウンターに来てください、と安栄観光のウェブページに記載されていたので、

ツアーではなくフェリー単体の予約の場合福岡→那覇→石垣→波照間は、航空機が遅延しない限りシャトルバスを使っても問題なく迷惑もかけないルートですね。

ツアーの場合も、遅延がなければ石垣空港から港までタクシー(3000円くらい)を使えば問題ないと思います。

 

 

安栄観光のHP特別料金について

Web予約の話をしたので、参考までに。

安栄観光はとにかくネットで予約したらとても安いです。

 

例えば今回利用した波照間島だと、

フェリーの往復は通常料金7830円がWeb予約だと7530円と500円安く

レンタサイクル付きツアーは通常料金8500円がHP特別料金だと7650円。10%もの割引があります。

 

しかも私が利用した時はこのツアーが全国旅行支援の対象になっていました。

カウンターで支払いの時に6120円になります。」と言われて、あれ?と思ったんです。7000円台じゃなかったっけ?あれ?と。

そして全国旅行支援の「おきなわ彩発見Next」クーポン2000円分をもらい、ツアーも20%オフの料金になっていたことに気付きました。

やっす!!クーポンまで付いてくんの?!とびっくりしてしまいました。すごいお得に波照間島に行けます。

 

しかし、私は思うんです。

今の時期に旅行に行けるなんて、こんな物価高の円安の実質低賃金時代に旅行に行こうだなんて、お金持ちか余力がある人が大半なんじゃないか、と。たまたま余裕があって暇だった私も含めて。

ここに、国債とか負債がすごい額になっている今、国防費や社会保障費を稼ぐために税金を上げようかなんて議論になっている今、こんなふうにばらまきのように税金を注ぎ込んでいいのか、と。

今旅行に行くような人は、クーポンなんて無くても割引がなくても旅行に行ける人間なんじゃないか、と思うのです。地域復興のため、と称して余裕がある人のために無駄に税金を使っているような、そんな気がしてしまいました。

 

 

出航まで余裕があったので、荷物をフェリーターミナルのコインロッカーへ

空きも多く、のりば付近からトイレ前までたくさんのロッカーがあって安心です。

普通の人は島に泊まるか石垣島に泊まると思われるので、ロッカーを使う私みたいな弾丸野郎は少ないのかもしれません…。

私の着替えなど生活用品が詰まっているので、帰りに荷物を回収し忘れないように気をつけねばなりません。

 

 

波照間島へのフェリー

出航15分前に5番のりばに並びます。

まだ船は来ていません。

カーフェリーじゃないので、人を下ろしたらすぐに載せて出るんでしょうね。

 

出航10分前頃、船が到着。乗客を降ろして、出航5分前に乗船開始しました。

波が高い路線だからかデッキはないタイプです。

船名は「ぱいじま」。ぱい=南、という意味があるようですので、船名は「南の島」というニュアンスっぽいですね。

座席は窓側席に全員が座れるくらいの空き具合でした。



出航とともに船長?からの挨拶が。

この便は直行ではなく、西表島の大原港を経由して波照間島に向かうため、大原港まで45分、大原港から波照間島まで45分ほどの航行時間を予定しているとのこと。

切符を買うときの説明なしに経由便になったりするんだ、と若干驚きました(笑)

乗客の反応も特にないのでよくあることなのかもしれません。

 

しかし、すごいなと思ったのはこの言葉通り、大原港まで45分、そこから波照間島まで45分で着いたことです。

帰りも宣言通りだったので、この船のアナウンスの航行時間はかなり正確だと思っていいと思います。

 

 

さぁ、船に乗っているだけの今の時間、

ようやくあの、大東寿司を食べる時がやってまいりました!

 

箱の解説によると、”明治33年から伝わり愛されてきた歴史ある島寿司””しょうゆベースの特性タレでさかなを漬け込み、甘酢めしで握った”とのこと。

しゃりとタネ(ネタ)の間に透けて見える3~4cmのわさび。

からそう...と思ったけどそんなにからくありませんでした。時間がたってるので辛みが飛んだのかも?


味は、そうですね、、

この日だけのたまたまかもしれませんが、酢飯の酢がすごすぎて、酢の味しかしませんでした。タネの味わいが感じられず、残念な結果に。

毎回この味わいなのか、もう一度チャレンジしてみたいです。

 

そして大原港から波照間島までの船は揺れに揺れ、フェリー慣れしてる自分でもなかなか気持ち悪くなりました(笑)

 

波照間島

到着しました。波照間島

波照間島」という名前だけでグッときませんか?果ての島って感じがしますよねー。

と思っていたら、本当に名前の由来は果ての島なのだそう。

ハテ=果て & ウルマ=サンゴ礁 で、ハテルマになったのだとか。

 

こちらの「桟橋」と言われる場所に到着。

ここから真っすぐ(写真左手に)進むとレンタサイクルを借りる場所があります。

 

 

レンタサイクルをレンタル

この日は30度にもなろうかという夏日でしたので、レンタサイクル屋のおじちゃんが自転車と道行く人々へ霧シャワーをまいてくれてました(笑)

 おじちゃん「電動自転車はプラス500円よ」

 私「一周するつもりなんですが、普通の自転車だときついですか?」

 おじちゃん「死ぬよ」

 私「あはは、なら電動にします」

との会話の結果、500円(現金)を渡して電動自転車を借りました。

この時点でバッテリーの充電は60%。若干不安です(笑)

電動自転車は限りがあるので、フェリーを降りたら早めに借りに行くことをお勧めします。

 

淡々とした無表情のおじちゃんに言われるとちょっと面白いな、と思ったけど、実際に一周してみると本当に普通の自転車だと熱中症で死にかけると思います。

普通自転車で回っている人にも出会いましたが、私が10分かけて行くところで20分くらいかかっている印象でした。

しかも一周道路(という名前の舗装された一周用道路)はほぼ日影がないです。

 

電動自転車でも私を含めレンタサイクル族は超日焼けしたうえに大汗をかいてへたってましたので、

波照間島を自転車で回りたい人は、

暑くない時期か、一周道路ではなくて島の中心(集落があって日影がある)を起点に各方向に向かうのがよさそうです。

 

 

さて、まずはフェリー乗り場から西に少し行ったところにある「ニシ浜」を目指そうかなと島一周道路を西へ。

 

 

ニシ浜入口

ニシ浜の入口に辿り着きました。

浜への入口を封鎖するようにたたずむパーティーピーポー系男女が、パラソルとか浮具をレンタルしています。

チキンハートな私はチャラい感じの人とかイケイケな人がこわいです。つまりこのレンタル屋男女もこわい

なんなら、たたずまいが根っからの島民ではなく、このレンタルで稼ぐために移住してきた風です。それは勝手な想像だけど、とりあえずこわい(笑)

 

そういえばニシ浜って熊本出身の観光客の男が観光客の女性を殺害したところよね、ということを都合よく思い出した私は、ニシ浜に行くことをやめました

危ない橋は渡らないあきらめの良い女、それが私です。

いや、そう考えるとあの入口を見張る男女は治安を担っているのかもしれません。変に勘ぐってすみません。

 

とりあえず島をさらに西へ。

サトウキビ畑が続きます。

誰にも会いません。日中だけど、畑で作業してる人も誰もいません。波照間島シエスタ制度を導入しているのかもしれません。

 

 

日本最南端の自販機

島の一周道路は南から東へとターン。

Google先生を眺めながら最南端の碑を目指していると、

「日本最南端の自販機」という謎ポイントが表示されました。

↑これです。日本最南端の自販機(Google先生調べ)。

これは買うしかありません。

時刻は13:30。まだ動き出して20分程度、一周道路の1/4程度を回りましたが、すでに1本ペットボトルを空にしています。

タイミング的にも丁度良いので熱中症に効きそうなアクエリアスを購入。

お値段は普通でした。

 

 

島の中心線付近までやってきました。

この島の看板は「集落」の位置を示すものばかりです。

この島に来た人は集落がどっち方向かを知りたい人ばっかりということですね。

夜は真っ暗になるらしいので「集落どっちだろ?」ってなるのかもです。ちなみに、波照間島には集落は1か所、島の少し北よりの真ん中にあります。

 

 

ペムチ浜

そろそろ何か観光スポットに行きたいなーと思っていた13:40頃、

丁度「ペムチ浜」という看板が出てきました。

浜行ってみるかーと自転車を止め、看板の矢印の方向へ進みます。

南国っぽい植生の中に人一人分くらいの穴が開いている道を下っていきます。

 

もさもさしたゾーンを抜けると、浜が。

いやーすごいですね!

誰もいないので、一人で「うわー!」とか言ってしまいました

砂はサンゴが砕けたものなので少し粗く、でもさらさらしていて不思議な足ざわりです。

誰の足跡もついていません。ひょっとして今日この浜に来たのは私が初めてかもしれない(笑)

 

海岸を歩いていて、

「うわ、本当にヤシの実って砂浜に落ちてるもんなんだ...」

と独り言をつぶやくことに。本当に落ちてました。一体お前はどこからきたの?笑

 

砂浜に大量のサンゴや貝が落ちています。じっと座って見ていると貝のふりをして隠れていたヤドカリが動き出すのも面白いです。

はー、すっかり南国に来たなぁと思います。

 

誰もいない浜ですっかり晴れているこの日、海の音を聞きながらのんびり...

したかったけど無理でした

暑い。帽子をかぶっても日差しが手に頭に刺さります。ともかく帽子ごと暑い。ここにいたら熱中症になってしまう!

私はそそくさと来た道を戻りました。

滞在時間は10分程度。短気な奴属性を発症してますね。

 

夏場にのんびり浜に居たい人は、パラソルにつばの広ーい帽子、クーラーボックスなど常備していくことを大変強くお勧めします。

 

波照間島にはいくつも浜がありますが、浜近くには駐車場と呼べる場所はあまりありませんでした。

 

 

次の目的地は最南端の碑です。

自転車のバッテリーは50%。バッテリー切れは困るので、下りが続く時はバッテリーを切って、その他はエコモードで走ります。

波照間島にはとにかくヤギがいます。いたるところに居ます。

そして、ところどころにこの↑円があります。

杭に括りつけた紐をヤギの首につけると、ヤギはその紐の届く範囲で草を食べるので、この円形のゾーンが出来るわけです。

下手なヤギだと杭に紐が絡まりまくってこの円がめっちゃ小さい、とかもありました。

 

 

日本最南端の碑

ヤギを眺めながら暑さにへとへとになってきた頃、ようやく日本最南端の碑に辿り着きました。

この時点で14:00頃。

 

ここには整えられた駐車場があるので、車で来る方も安心です。

 

碑はなぜかわかりませんが2種類あります

日本最南端と言いますが、本当の最南端は小笠原の沖ノ鳥島

あの、これでもか!とコンクリート(多分)で防波されている小さなあいつです。

波照間島日本最南端の有人島。人が住んでる島で、普通に人が行き来できる島での日本最南端です。

 

こちらは風も強く吹いておりそこまで暑くなかったためか、数人のんびりとすごしている方がいらっしゃいました。

 

さて、波照間島に来た目的は果たしたので、フェリーまでの残りの2時間半は適当に島の中を散策サイクリングです。

 

 

高那崎

最南端の碑から5分程度、なにやら岬があるとGoogle先生がおっしゃっています

ヒマだし行ってみようかなと道路をそれて自転車のまま砂利道に突入します。

看板も何もないので、この先に高那崎とやらがある!とGoogle先生を信じるしかありません。

 

軽トラ1台がどうにか車体をこすりながら通れるくらいの道幅(両脇は強そうな茎の草)の道を進んでいると、

明らかにレンタカー(わナンバー)の車が、車体を傷だらけにして停車していました。乗っている人はいません。おそらく高那崎に行っているのでしょう。

ということはこの道の先に間違いなく見どころがあるはずです。良かった。

 

とはいえ、レンタカーであの藪を突っ込んでいく勇気は私にはありません

補償金がかかったらどうするんだろう。うーん、もともと傷だらけだったのでしょうか。

 

道の突き当りには少し砂利の広場がありました。

そこに自転車をとめ、細い道を進むと、

どうやらここが高那崎のようです。

確かに景色はいい!

波照間島の東側が見渡せます。太平洋のドーンとした水しぶきが見え、雄大な景色です。

地を這うような植生群が南アフリカのウエスト・コースト国立公園に似ているなと感じました。

 

そして、おそらくあのレンタカーに乗っているであろう人々が居ました。

中年から70代くらいにかけての数人です。無茶をするタイプには見えないのだが...。

彼らは先に去っていったので、私は一人さっき買ったアクエリアスを飲みながら景色を眺めました。

 

景色を堪能したところで、来た道を戻り、北上します。

しばらく砂利道が続いています。

 

砂利道のど真ん中にさっきのレンタカーが止まっており、先ほどの人々が車体を見ながら「うーん...」とうなっています

後ろから見た感じ、リヤバンパーの上のフェンダー?がちょっと外れているような...。

うわぁ...こりゃひでぇや!手塚治虫漫画のテンションで思いつつ、

「大丈夫ですか?」と声掛けすると、「大丈夫です!」と返答があったので通り過ぎます。

 

波照間島で車を修理するとなると、部品が届くまでの時間もかかりそうですし、移送費も高くつきそうですよね。レンタカーは大事に乗りたいものです。

例えカーナビがこの道を進めと言ったのだとしても、高那崎の砂利道に車で特攻するのは無謀です。

 

波照間空港と最南端の電子基準点と2枚羽風力発電

高那崎の砂利道から合流した道路に沿って北上していると、島の東、「波照間空港」に着きました。

定期便の運航の話が出ては消えている、通常利用があれば日本最南端の空港と呼ばれるであろう場所です。

今は緊急の場合などに利用されているようですが、とても綺麗な空港建物もあり滑走路も整えられています。ここまで整備されているのですし、今後の運航開始に期待したいですね。

 

 

波照間空港から島一周道路に合流するところまでやってきました。

 

14:40。暑さと1時間半の自転車漕ぎで精魂尽き果ててきました。

日陰が欲しい、ヒカゲ、、と合流地点の木の下に向かっていると、

電子基準点があるではありませんか!

 

波照間島にあるってことは日本最南端の電子基準点ですよ!!

うわー感動!感動です!

まさか、あるなんて思っていなかったから調べていませんでした。たまたま出会えてよかったです。

そう、これがこの日1番の盛り上がりでした。

テンションが上がりすぎて、

波照間島で最も感動したのはなんですか?」

「電子基準点です。素晴らしく美しい電子基準点でした。一生の思い出です。」

脳内で自分にインタビューしました。

 

 

もう行くところないな、と電子基準点から港に向かって走り出してしばらく、

右手に2枚羽の風力発電が見えてきました。しっかり回っています。

一般的な風力発電と同じくらいのサイズ感です。2枚羽は初めて見ました。

 

調べてみると、

総工費5億円、台風などの強風の際には根本から倒せる仕組みになっているらしいです。すごいな!

ディーゼル発電に頼っていた島の電力の5割を賄える予定なのだそう。

 

 

下田原城

14:50、なんとなく道に立っていた看板が気になって、下田原城にやってきました。

草刈りはされているが、整備はしばらくされていなさそうな気配がします。

 

下田原城跡」という看板の向こうには「ぶりぶち公園」という柱が。

どっちなの?と思っていたら、ぶりぶち=城跡という説もあるらしいので、地元名ではぶりぶち公園、史跡名としては下田原城跡ってイメージ?

 

盛り上がりなどは見受けられるので、本土の山城的なつくりでしょうか。

 

石積みもあります。

 

解説板がないのでなんなのかわからない。。笑

 

後から調べたところ、

波照間島が属す竹富町では初めて国の史跡に登録された場所とのこと!

8つの郭状遺構、遠見台、石室、井戸跡があるらしいのですが、私には見分けられず。

築城の時期はわかっていないようですが、戦災にあっておらず、琉球王国に統一される前(16世紀に至るまで)の八重山諸島の群雄割拠時代を知るための重要な遺構のようです。

この雰囲気に比べてかなり貴重な遺跡の気配がする(笑)

 

 

ここからさらに浜に下ると貝塚もあるようです。

 

 

イノーサヒ

港が見える場所まで戻ってきたところで、急に右手に現れた謎の建物。

イノーサヒ」と書いてあります。

ここも解説板は見当たりません。中にあったのかな?

調べてみると、琉球王国時代の年貢の集積所を小さめに復元したものだそうです。

中にも入れそうですが、まぁいいか。と素通りしました(笑)

 

 

一周して、出発地点の港まで戻ってきました。

時刻は15時。

色々回ったつもりですが、2時間弱しかたっていません。想像よりかなり早く周ってきてしまいました(笑)

 

レンタサイクルのバッテリーも40%残っています。案外余裕だったなー。

 

休憩もかねて、フェリーターミナルの中の売店へ。

誰にも会わないのですっかりマスクを外していたのを忘れておみやげ物をなんとなく見ていたら、売店の方がいそいそとマスクを装着されました(笑)

そりゃ、島の人からすると外部のマスクしない観光客は怖いですよね。島で感染症が流行ったらと考えると恐ろしいものがあります

マスクをしようと探したら、見当たりません。

あまり声を出さないようにしつつ、重くならなそうなものをいくつかお土産に買って、いそいそとお店を出ました。

 

外でカバンをあさっているとようやくマスクを発見。

波照間島に来てる観光客の人って9割がたマスクしてないのにすっごいテンションが高くて声も大きいので私も感染症が不安でした。

島の人は観光客がいるところでは結構マスクしてました。

感染してないなら大声で騒がしくしてても問題ないのですが、私も含めて家では感染してなくても移動中に感染してるかもしれないし、なんせ目に見えないものなのでどうしても不安に感じます。

見つかってよかったです。

 

 

さて、まだまだ時間はあるので、今度は島の中心部、集落に向かって漕ぎ出します。

 

 

コート盛

集落に向かう道すがら、急に出てきたのは「国指定遺跡」。

 

琉球王国時代に建設され、海上を監視して、何かあった時等にのろしを上げた場所なのだそうです。

八重山諸島には同じような火番盛が10か所以上あり、お互いののろしを見ていたとか。

 

高台にあるので景色が良いです。

 

 

ここを越えると集落に辿り着きました。

フェリーターミナルとニシ浜以外で初めて島人を見かけました。

人が居た!と変な感慨に浸ります。子供達もにぎやかに遊んでいました。異界(テーマパーク)から人間界に帰ってきたような気分です。

外周は日よけもなく暑いので、昼間はみなさん日陰の多い集落付近で過ごしているのかもしれません。

 

 

波照間島灯台

集落を越え、少し東に向かうと「波照間島灯台」があります。

門はしっかり閉ざされているのですぐ下まではいけませんが、近くまで行くことはできました。

 

門前からだとその雄姿がよくわかります。

 

フィンランドのベンクトゥシャール灯台にいつか泊まりたいなぁなんて思いながら眺めていました。

フィンランドには泊まれる灯台がいくつもあります。

 

 

浜シタン群落

灯台の下で、本当に行くところがなくなってしまった、とGoogle先生を眺めていたら、

「浜シタン群落」というポイントを島の西端に見つけました。

群落ってことは多分ちょっと珍しい植物じゃないでしょうか。

 

灯台からは結構離れていますが、私は今、とてつもなくヒマです。これは行くしかありません。

 

15:40頃到着。

藪の中に看板が置いてあります。右に行け、と言っています。

ミズガンピの大木があるそうな。

ペムチ浜同様に人1人分くらいの穴を抜けて浜へ出ると、確かに大木がありました。

 

群落っていうほど群れていない気もするのですが。

点々と大木があります。

でも、正直ぱっとしない。。うーん。

横にある浜がめっちゃ綺麗です。

もう後はフェリーターミナルに戻るだけなので、最後だしなぁと海岸でひとり水遊びをしてこの場を去りました。

 

 

帰りのフェリー

波照間島のフェリーターミナルに戻ってもまだ16時過ぎ。

 

フェリーまであと1時間あるので、マスクをして売店黒糖アイスを購入。

マスクをしたらお店の人の対応がちょっと良くなった気がします(笑)

この黒糖アイス、めっちゃ美味しかったです。おすすめです。

 

レンタサイクルを返却して再度フェリーターミナルに戻ると、そこはほぼ満席に。。

あと1時間近くフェリーまでありますが、みなさま満身創痍でノーマスクでばたばたと倒れています。もう観光する気力は残っていない様子。

とんでもなく暑かったもの、仕方ないでしょう。

 

17:00過ぎ、フェリーが港にやってきました。

降りてくる客は大き目のつばの麦藁帽やアロハワンピースなどバカンス感が強い人ばかりです。私は見れませんでしたが、夜空の南十字星を楽しんで頂きたいものです。

 

行きは1階建てでしたが、今回のフェリーは2階建てのようです。

フェリーターミナルがいっぱいになるほど乗る人も多いようなので2階建てなのは有難いなぁと思っていたら、

まさかの2階は利用できません

1階も前方1/3が封鎖されています。

 

ということはつまり、ほぼ満席で乗り込むことになります。案の定、席の取り合いが始まりました(笑)

海側の席に1人で座った私の隣にも、最後あたりに乗り込んだ夫婦が座ります。もうぎゅうぎゅうです。

前方を開放してくれーと願いましたがかなわず。。

 

 

17:20に予定通り出航し、船内アナウンスが流れました。

「この船は、外洋の揺れに伴い、航行時間は100分を予定しております。」

なんと!

60分ではないのか!直行なのに100分かかるの?!

到着予定は19:00ということです。やばいです。

 

脳内で必死に今後の予定変更を考えました。

想定していた港から空港までの18:30のシャトルバスには絶対に乗れません

ということはタクシーを使って空港まで30分かかったとして、19:55発の便なので19:35には手荷物検査を通過していないといけないので、

19時に石垣港に到着次第速攻でロッカーの荷物を回収し、速攻でタクシーに乗らなければいけません。この時間は5分以内におさめたい。

 

この座席はやばい、なんといっても最後に乗るくらいのんびりした荷物めっちゃある夫婦が通路と私の間の席に座っています。雰囲気もイチャイチャして(ただのひがみ...)のんびりしてます。

この夫婦が、到着後速攻で支度をしてくれるとは思えません。しかも乗船者が多いのでみんなが下船するまで時間がかかるはず、下船が後ろの方になったら間に合わない、やばい。

よし、18:40頃になったら「すみません、お手洗いに」と言って席を立ち、出口付近でスタンバイしよう!

 

そう決めて、実行しました。

ついでにしっかりトイレにも行ったので嘘ではないです(笑)

イチャイチャまったりしているご夫婦をまたぐのはちょっと申し訳なかったですが、ぎりぎりでタクシーに乗って急がせるのも運転手さんに迷惑だし、空港でぎりぎりで滑り込むのも係員の方に迷惑なので、これが一番ベストだと判断しました。

 

船の到着は、まさに18:58。ほぼ宣言通り!すごい!

出口3番乗りで並んでいたのですんなり下船できました。

 

 

 

帰路と南十字星について

コインロッカーからの荷物回収後、タクシーのりばに着くと同時に来てくれたタクシーに乗り込み、運転手さんと話をしながら空港まで向かいました。

 運転手さん「帰りの飛行機は何時?」

 私「19:55です。フェリーが想定より遅れて結構ぎりぎりになっちゃいました。」

 運転手さん「え、急がないとね」

結局タクシーの運転手さんは急がせてしまいましたが...。

 

石垣島の道行く人がだれもマスクを着けていなかったので、「石垣ではマスクは付けない人が多いんですか?」と尋ねたら、運転手さんは「うーん、地元の人は付けてますねぇ」と。

なるほど、観光客が付けないんですね。波照間島と一緒ですね。

でも、観光客がつけてませんねと言わないところに優しさを感じました

 

 

あと、(私的)衝撃の事実が!

波照間島の話をしていたら、

「波照間に行ったなら泊まったらよかったのに。夜空が綺麗よー。あぁ、でも石垣島でも南十字星は見えるよ」

と!

わざわざ波照間島まで行かなくても見えるんだ...、へぇ。

しかも見える時期は波照間島石垣島2月~6月とほぼ一緒そう

調べたら与那国島でも見えるらしいですね。へぇ。

 

南斗聖拳のレイとサウザーを思い出しつつ、南十字星はいつかみたいなぁと思いました。

北斗の拳南斗六星南十字星とは関係ない説もありますが、まぁそこは、ロマンですよね。

 

 

そして19:25には空港に到着しました。手荷物検査も混んでいません。運転手さんのお陰で余裕で間に合いました。良かった。

 

ちょっと時間があったので空港の売店を見て、

運転手さんに教えてもらった「玉の露」のミニサイズを購入。

割ったものにコーヒーを入れて飲むと美味しいよ、と教えて頂いたので家で試してみようと思います。

コーヒー焼酎を飲んだ青森の想い出から再びの。日本の南と北で同じような文化があるんですね(笑)

 

はぁ、焦ったのでかなり疲弊しましたが、とにかく穏やかで優しい運転手さんに癒されました。

 

石垣から那覇までの航空機は予定通り出発し、予定通り到着。

乗ってきたのはDHC8-Q400CC。サプリみたいな名前の機体ですね。シミ対策やホワイトニングに効果がありそう。

イラストがついているのがかわいいです。

 

 

那覇

那覇到着時点で飲み屋しか開いていない時刻だったので、この日はコンビニで夕飯を買ってホテルへ直行しました。

コンビニの品ぞろえも全然違う。ポーク玉子シーチキンマヨネーズは気にはなるものの、食べきれなそう(笑)

 

結局謎の沖縄風味噌汁を買って頂きました。

豚汁の豚肉がないバージョンみたいな具沢山味噌汁でした。

 

今日は、移動距離計測アプリで見たら20kmくらいを自転車で走破したようで。

移動手段を自動で判断してくれるアプリなんですが、自転車に乗ってたのに「車移動」判定されてました。

 

さて、明日も朝5時半起きです。

果たして無事に与那国島に辿り着けるのか、大東諸島を回れるのか。。