JGC修行開始だ!と意気込んでいたしょっぱなからまさかの台風欠航により、
1回目だったはずのこのホッピングを延期して先に北海道に行ったので、
奄美群島はJGC回数修の2回目になりました。
ちなみに、JALは欠航の決断が早いと聞いていたんですが、前日の昼くらいには小さいプロペラ機は欠航決定してました。
USNavyのJointTyphoonWarningCenterを見てる限りだと飛べそうだったんだけどな。。
1回目のランチは那覇空港で買う大東寿司!
って楽しみにしてたのは今回に持ち越しです(笑)
今回は同じ空港には戻ってこない、鹿児島発着の完全片道の周遊旅程を組みました。
種子島と屋久島を除いた鹿児島・那覇間の全ての空港に寄ります。日帰りで!笑
大荒れじゃなさそうな日を選んで台風欠航便の日にち変更をしたものの、まだ梅雨真っ只中。
航空会社の案内に従って30分以上の乗り継ぎ時間は取っていますが、無事に終わるかドキドキです。
修行僧の心構え、
「事前の準備をしっかりと」「あまり気負わない」「何かあれば潔く諦める」
「面白いものを買う・食べるのを楽しむ」
を胸に旅立ちました。
ルート(金曜日・日帰り)
鹿児島7:30→8:45喜界島
喜界島10:1510:25→10:4510:35奄美
奄美11:15→12:0011:55与論
与論12:2512:35→13:1513:10那覇
那覇14:30→15:20沖永良部
沖永良部15:50→16:15徳之島
徳之島17:40→18:35鹿児島
鹿児島空港
早朝の鹿児島空港。
地方空港ですが、離島便などの利用者が多いためか活気があります。
熊本空港や宮崎空港は小奇麗な仕上がりになっていますが、鹿児島空港は懐かしい感じと素朴だけど温かい雰囲気で好きだなぁという印象。
また機会を作ってのんびり来たいです。気になる麺や中華のお店があって朝からお腹が空きました(笑)
そして昨日は大荒れの天候で、北海道みたいにまた遅延したらやだなーとそわそわしていたのですが、無事に持ち直しました。
昨日の様子はこんな感じ↓。
無事に手荷物検査を終え、プロペラ機に乗り込みます。
日帰りなので手荷物はリュック(おしゃれに言うとバックパック?)1つ。
今回は満席の便は少ないのでほとんどの便で窓側席をゲットしました。
鹿児島の形がはっきりわかります。
日本地図通りだ!と当たり前ながら感動が湧きました。
池田湖の南にある日本列島(九州島)最南端の駅「西大山駅」にいつか行きたいと思っているのですが、
鹿児島中央駅から快速で1時間半くらいかかる上に便数が少ないので、なかなかいいタイミングがないんですよね。
そういえば初JACでした。
JALでたまにくれる飴と、JACだけで配られるとおぼしき甘露飴。
今回乗った便では飲み物の提供はなく、飴のみでした。
機内販売でお茶を売っていますがパウダーなので、これを買っても自前のお湯がないと飲めませんね。
ぼーっと外を眺めていたらもう喜界島上空に着いています。
離島便早いなぁ。
喜界島
喜界島に時間通りに到着。
曇天ですが雨は降っていないので、次の便までの間、喜界空港周辺の散歩に出ます。
空港を出てとりあえず西へ、地元のスーパーを通り過ぎてぐるっと滑走路を沿いを回り、空港北側の海辺へ出てきました。
この間だれともすれ違いませんが、トレイルルートになっていたりと整備されている道だったので怖さはありませんでした。
まぁりまぁりほうらしゃ会。。
中学校の何かの記念碑なのは間違いないですが、「さわらないでね」「ハイ」のやり取りはなんなのか、ちょっとシュール過ぎませんか(笑)
ネットで検索したらYouTubeにこの会の忘年会映像が載っていてほっこりしました。
調べたけど、「まぁり」も「ほうらしゃ」もどんな意味かわからない…。
わかったのは、喜界島はお笑い芸人見取り図の盛山氏のルーツがある、ということだけ(笑)
空港から徒歩10分程度でスギラビーチに辿り着きました。
先ほどの碑のすぐ横に南国感のあるサンゴのビーチが広がっています。
これ↑はクサトベラかな?
植生も独特!国の天然記念物として「喜界島の隆起サンゴ礁上植物群落」が指定されています。
基本的にレアキャラたちなので採集は禁止のようです。
といってもサンゴ岩ごと取るのは難しいですし何より普通の環境では育たないでしょうから、採ろうと思う人はヤバい人ですね。
ビーチに辿り着くまでにもハマユウの群生があり、山口県の角島を思い出しました。
辿り着いた浜際のサンゴ岩(専門的に言うと隆起サンゴ礁?)には多肉ではないけど多肉風味な植物たちが拡がっています。
ここ、植物が地を這う感じが南アフリカの光景に似ていて懐かしい気持ちになりました。
↑ミズガンピかな。
白い花が咲いていました。
これらの隆起サンゴ礁上の植生が気になってネットで簡単に調べてみたものの、全然出てこない(笑)みんなそんなに興味ないのかな。
多くの人間に興味を持たれないことは、こういう開発も少なく安定した風土の離島だと植物にとって安心なことなのでいいことですね。
昔いた阿蘇だとなかなか多い頻度で植物の盗掘や昆虫の違法採集野郎がいましたので、平和なのはいいことだなと海を見ながらしみじみと感じました。
野シャワー。。
排水溝の下はただの砂浜でしたが、ここで流した汗?はどうなるのか。地下に側溝みたいなのが走っているのだろうか。
喜界島はダイビングで有名のようですね。下水道のマンホールが熱帯魚柄でした。
30分くらい海辺でのんびりして、戻ってきました喜界空港。
小さなおみやげ物屋さんとそこに併設された小さなカフェがあります。
ソラマメが有名な様子。ソラマメコーヒーを購入しました。パッケージにそこはかとなくスピリチュアル風味が。
包んでくれた袋がかわいい!うーん、この蝶はアサギマダラですかね。
あとは、冷凍庫に凍った夜光貝がありました。
夜光貝って装飾品にするだけじゃなくて食べるんだ、と驚愕。身が手のひらサイズくらいありました。
結構満喫できた1時間の喜界島。植生を眺めにまた来たいです。
奄美空港
10分の遅延で奄美空港に到着しました。ほんの20分のフライトです。
満席で通路側だったので機内での写真はありません。残念。
遅延したのでCAさんが慌て気味に
「次、乗り換えで与論空港に向かわれる方2X名はそのまま待っていてください」
とアナウンスをしています。(正確な人数を忘れましたのでXで。。)
2X名って半分くらいが乗り継ぐの?ホッピング仲間だらけなの?(笑)
そして降機してバスに乗り搭乗口へ直行しました。
次の搭乗開始まで10分弱ありますので、奄美空港の搭乗口エリアにあるおみやげ物屋さんでおみやげを物色。
鶏飯と月桃茶を購入しました。
田中一村が愛した蘇鉄。
1株800円くらいで売ってました。ソテツじゃないのもしれっとある(笑)
田中一村はちょっとポスターっぽいけどリアルな絵を描く画家さんです。アンリ・ルソーみたいなべたっとした絵なのですが、でもなんかリアル。
奄美大島には田中一村の美術館があるので、次来ることがあれば行きたいですね。
ここでソテツを買ったとしたらどうやって持って帰ろうか、と妄想しながら待合室で搭乗を待ちます。
ほんの30分くらいの上陸で、次の便へ。
トイレ休憩も取れるし、場外には出られませんでしたがお土産も見られたので上々です。
奄美群島は大きな島以外は平らな島ばかりですね。全体的にサンゴ礁の島なのかな。
またぼーっとしていたら与論空港に辿り着いていました。
島の中心を囲むように丸い列状の林がありますが、これはいわゆる台風除けの防風林なんでしょうかね。
与論空港
5分ほど遅延しました。
左の入口が乗り継ぐ人、右の入口が与論空港で降りる人用です。
また乗り継ぎばっかり多いな(笑)やっぱりみんなホッピング仲間か...?
そして、なんかいい!
昔ながらの水族館みたいな建物、好きです。いいな、与論空港!笑
本当は場外に出たかったのですが、
降りてすぐの係の方の「乗り継ぎですか?」につい「はい」と答えてしまったので、諦めて左の入口から待合室に入ります(笑)
この空港の搭乗口ゾーンにはトイレだけでお土産屋さんはありませんでした。
そして次の便へ搭乗。今回は一番のような2番目のような、2列目に座ります。
目の前に2席だけある1列目(赤丸)。
ここだけ反対向きに座るので、2列目CD席の方とこんにちはします。
今回の旅のあいだほぼすべての便にこの逆向きの1列目がありましたが、誰かが座っているのを見たのは1回限り。
喜界島のカウンターで「次の便で私は通路席なのですが、窓際は空いていませんか?」と尋ねた時、
「すみません、この便は満席で窓際が空いておらず。あ!ええと、1列目は空いていますね。あの…向かい合わせの席なのですが、一応窓はあります。うーん、向かい合わせですが、どうされますか?」
と返答を頂き、
1列目空いてても満席扱いなんだ?そんなに誰も選ばないんだ、
と微妙な気持ちになりました。そして私はそのまま通路席にしました(笑)
みんな恥ずかしくて嫌なんでしょうかね。
途中で見えた、滑走路3本ある島。伊江島かな?
那覇空港
丁度昼頃に那覇空港に到着しました。5分の遅延です。
やった!やっと大東寿司にありつけるぞ!と喜び勇んで、
出口を出て空港2FのANAFESTAへ。
... ない!!
急いでネットで大東寿司を売っている場所を探します。
どうやら手荷物検査後のANAFESTAとBLUESKYにのみ売っているようです。
那覇空港では大東寿司を食べるだけの予定なので、急いで手荷物検査を受けて場内に入ります。
早歩きでBLUESKYへ。
「大東寿司は売り切れました。次回入荷は15時頃を予定しています。」!!!
そんな...確かにもう13時過ぎてるけど!いつなら買えたんだ!何時なら間に合ったの?!
と脳内で叫びながら、小走りでANAFESTAに向かいます。
大急ぎで逆走する私を「あの人どうしたのかしら」と見つめる目線を感じます(笑)
JALの搭乗口からANAの搭乗口までが遠い!小走りでも5分くらいかかったのでは。
そしてANAFESTAに到着して弁当コーナーに直行、あった!と思ったら「大東花巻」という謎の海苔巻き。いや、美味しそうなんですけどね。
そう、こちらもとっくに売り切れていました。あー。
でも弁当コーナーには同じような悲しげな顔の人がちらほらいました。多分仲間ですね!
そんな感じで場内を行ったり来たりしていたらもう優先搭乗の開始アナウンスが流れました。
何も食べられなかったよ(笑)お腹すいた。
そのままバス移動で次の便に乗ります。
さようなら、カロリーだけ消費した那覇空港。
沖永良部空港
時間通りに沖永良部空港に着きました。
「えらぶゆりの島空港」という別名のよう。ゆりが有名なんでしょうか。
あと沖永良部、と聞くと昔の野球選手を思い出すのは私だけだろうか。
一度出口から場外へでて、手荷物検査を経て待合室に入りました。
場外には小さいながらおみやげ物屋さんがあります。
ささっと見てから手荷物検査へ向かうとお店のおばあちゃんたちが「あら、もう乗るの!一瞬だったわね」と笑っていました(笑)
たしかこの空港だったと思うのですが、
出口を出る前に看板があり
「アイランドホッピングの方は一度出られてから再度手荷物検査を受けて場内に入場してください」
的なことが書かれていました。
手荷物検査の係員さんたちも手際もよく温かく、手早くさばいてくれます。
地元の人も乗継利用者が多いのに慣れていそうですね。今後も温かい目で見守ってくれるとありがたいです。
沖永良部から徳之島に向かう上空は曇っていました。
積乱雲に近い雲の横につっこんでいくとき、ラ●ュタの竜の巣みたいだなと一人で盛り上がりました(笑)
ぜんぜん揺れませんでしたが。
こちらもほんの20分くらいで徳之島へ到着です。
徳之島、割と大きな島で島内に天城町と伊仙町と徳之島町の3町があることは知っていましたが、想像の10倍くらい大きいです。
山も森もある。。
え、大丈夫?ってくらい海に近いところまで高度をさげて、海辺の滑走路に入っていきます。
徳之島空港
時間通り徳之島空港に到着しました。
こちらでは1時間ちょっと余裕があるので、とにかくお腹を満たしてから少し空港周辺の観光に出たいと思います。
出口すぐ横のレストランで念願の鶏飯を頂きました。
鹿児島で食べた甘じょっぱい鶏飯とはまた違い、あっさりやわらかな味の鶏飯でした。
観光にも出たいので速攻で食べます(笑)
このレストランからは駐機場が見えて景色がよく、座席数もかなり多くてメニューも豊富です。島モノメニューも豊富でした。
食べるお店に困ったらここで、待ち時間もカフェメニューでも頼みながらのんびり待つのもいいなぁと思いました。
さて、15分ほどで食べ終え、空港から外にでます。
目指すは西。レンタカー屋を過ぎ、交差点を右に曲がって道沿いを進みます。
最初の目的地、ウンブキ。
空港から徒歩10分弱でしょうか。
「陸の中の海」と書いてありますが、海と繋がっている鍾乳洞なので、それはもう普通の海なのでは。
地下水と海水が混ざり合う場所があり、超レアな生き物が生息しているらしいです。
道沿いにある看板から階段を降りると、薄暗くて不安になる広場が広がっています。
めちゃめちゃカブトムシのにおいがします。つまり腐葉土的なにおい?
看板には「許可なく潜水及び調査を禁じる」と書いてあります。
マニア垂涎の洞窟なんでしょうか、許可なく潜水する輩がいるようです。出くわさなくてよかった。
ドキドキしながら進んでいくと、阿蘇の国造神社の古墳で見かけたのと一緒なスイッチが(笑)
もちろん押します。
こんな感じで洞窟(鍾乳洞)の水面が照らされました。
ちょっと幻想的な雰囲気ではある、カブトムシのにおいが気になるが。
洞窟上に乗っかってる土や木々の重さは相当なものだと思うのですが、崩れないのでしょうかね。うまい具合にアーチになって加重分散しているのかな。
ウンブキから道沿いまで戻り、さらに西に進みます。
開けた場所に出て、海が見えてきたところで「西郷南洲翁上陸記念碑」の看板が見えてきました。
ウンブキから徒歩5分弱です。
西郷隆盛の地元民からの愛され具合はすごかったらしいですね。
翁と呼ばれるくらいなので、知識もすごかったんでしょう。
看板のところから右にまがり、海沿いをちょっと進むと公園のような広場が見えました。
立派な上陸記念碑が立っています。
薩摩から流され流されて辿り着いた徳之島で、西郷隆盛は島民に助けられて生き延びたんですね。
時間的に観光はここまで。
この時点で搭乗時間まであと30分となったので空港まで戻りました。
空港では搭乗までに若干時間があったので、お土産を買い、屋上の展望デッキに上がりました。
網の向こうに搭乗機が見えます。
ちなみに徳之島は黒糖(サトウキビ)の産地。
製品?前のミネラルを豊富に含んだ「純黒糖」は徳之島でしか売っていない(と売店の紙に書いてあった)とのことだったので、購入しました。
説明を見る限り、すごく体によさそう。
甘すぎず美味しいです。黒糖の甘ったるさが無くて私はすごく好きでした。もっと買えばよかった(笑)
手荷物検査を終え、最後の便に搭乗します。
天候も悪化せず、無事に全フライトを終えられそうです。良かったー!
鹿児島空港
鹿児島空港に到着しました。あっという間でした。
全部で7フライト、途中に観光も少し挟んででしたが、全然疲れませんでした。
1回目も合わせると合計で13フライト。まだまだ先は長い…。
疲れはしませんでしたが、
プロペラ機の音が大きいので、騒音が苦手な方、耳が痛くなりがちな方はノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンを推奨します。
私は古い型のコード付きBOSEのノイズキャンセリングイヤホンを使っています。
ちなみにワイヤレスが欲しいとは思うけど、高いうえに無くしそうだし、今のがまだ使えるし、とそのまま古いのを使ってます(笑)
鹿児島空港には足湯もあるので、最後にほっこりして帰るのもいいかもですね。
メモ
・タッチ&ゴーは3区間までエラーなしで行ける
この3区間とは、今回の旅程でだと初めの鹿児島空港から那覇空港までの4フライト↓
鹿児島7:30→8:45喜界島
1区間
喜界島10:15→10:35奄美
2区間
奄美11:15→11:55与論
3区間
与論12:25→13:10那覇
のことです。
(ちなみに、ANAのオンラインチェックインも3区間で一緒の仕様。)
なので、一度手荷物検査場を通ったらそれから4フライト以内であれば乗り継ぎ先(ホッピング先)の空港でロビー(待合ゾーン外)に出ずにそのまま次の搭乗口に移動してオッケーです。
※ただし、同じ予約番号の場合のみ。同日に複数フライトあり、それぞれの予約番号が違うのであれば、それぞれで手荷物検査を受け直すか、タッチアンドゴー可と書いてあっても手荷物検査前に自動チェックイン機で複数フライト分を選択してチェックインしておくか、カウンターで予約を紐づけてもらわないといけません…。
仕組みとしては、
手荷物検査場で今から乗る便のバーコードをかざすと、
かざされたバーコードの便から数えて同日の予約の早い順に4フライトまで自動的にチェックインされる、みたいです。
そのため、手荷物検査場を通ってから乗り継ぎ続けて5フライト目のバーコードを搭乗口でかざすと「この便チェックインされてませんよー」とエラーが出ると。
とはいえ、小さい空港だと降機するとそのまま強制的に区域外(ロビー)に出されますよね(笑)
小さい空港に到着する場合で遅延とかで焦っているときは、
機内でCAさんに事前に乗継便の話をしておいたり、
降機時に出口付近の係員の人に言うと次の搭乗口に直行させてくれることもよくあるみたいです。
・4区間(5フライト)以上を手荷物検査を受けないまま乗り継ぐ時は、最初のフライトの発空港でカウンターで予約を紐づけてもらうとエラーがでない
ちょっと手間ですが、
4区間以上乗継時間30分程度のホッピングしかしない!
という強硬旅程の時は、
搭乗時にエラーが出て他の人の足を止めないよう、事前にカウンターで紐づけ手続きをやっておきましょう。
そう、特にホッピングしてると修行僧バレしやすいので「修行僧、迷惑だなー」と一般客や係員に思われないように保身をはかってください(笑)