旧約聖書のノアの箱舟の話を知ってから
ずっと見てみたかったアララト山。
最近コーカサスのツアーが流行ってきて、
アララト山が見えるアルメニアに行きやすくなってきたので、
ふらっと参加してみました。
参加したのは、
クラブツーリズムのコーカサス3か国8日間ツアー。
添乗員付きの20名程度のツアーでした。
このツアー、結構弾丸でハードでした。。
日程 :2019年6月
移動 :航空機、バス
目的地:バクー、コブスタン遺跡、シェキ、シグナギ、トビリシ、ムツヘタ、サメバ教会、ハフパット修道院、ホルヴィラップ修道院、エチミアジン大聖堂、ガルニ神殿、ゲガルト修道院
-
一日目、二日目
00:01 羽田空港 -(カタール航空)ー 06:00 ドーハ空港
07:30 ドーハ空港 -(カタール航空)- 11:20 バクー空港
→ コブスタン遺跡 → バクー旧市街 → ホテル
-
移動
一日目は羽田空港集合なだけで、
実質出発は二日目の0時頃という。
出発までは羽田のJALラウンジを巡っていました。
正直キャセイラウンジのほうが好きですが、
キャセイが飛んでない時間だと開いてないんですよね・・・。
カタール航空ビジネスクラスは初めてでしたが、超快適でしたー!
羽田ードーハ間はヘリンボーン配列の全席通路側なので、
トイレに行くのも楽!
座席にはミニクッション2個と枕1個が置いてあります。
あとビジネスでは大体ありますが、
ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンもあります。
個人的にはこのブランケットの刺繍が大変かわいかったです。
欲しい!
クッションは「持って帰っていいですよ!」と言われましたが、
旅行にはちょっと邪魔なので諦めました(笑)
▲高めなレストランってこんな感じかな?
行ったことないからわかんないですが。。
飲み物に関しては
お酒以外がたくさんあってよかったです。
お茶もコーヒーもおいしかったですし。
ただ、カタール航空のほうが快適さは上ですね。
座席と通路の間に扉があり、ほぼ個室状態です。
寝るときはパジャマ(無料!)を配ってくれるうえ、
キャビンアテンダントさんがマットレスを敷きに来てくれます。
贅沢すぎる!すごい。
ただ、マットレスを敷いてくれている間、
通路でパジャマで待機、というのはちょっと恥ずかしい・・・。
ドーハでの乗り継ぎは時間が短いのでさっと空港内を移動しただけでした。
-
バクー空港
バクー空港ってアゼルバイジャンのメイン空港なんですが、
ザハ・ハディドの設計なんですよ!
着いてからなんだこの空港?!って思って調べて初めて知りました(笑)
▲バスの車窓からみた空港
実際に彼女の設計の建物の中はカオスで面白いです。
ザハ・ハディド設計のイタリアの美術館にも行ったことがありますが、
そこも有機的な空間で楽しかったですし。
国立競技場も彼女でよかったのではと思ったりしますね。
遺作としてかなり知名度も上がったのでは。
きたない画ですみません(笑) -
コブスタン遺跡
バクーからバスで1時間程度、
砂漠の風景の中をひた走るとあります、世界遺産のコブスタン遺跡。
岩絵で有名なところらしいです。
▲奥にはカスピ海が広がっています。
昔はカスピ海がこの写真を撮っているあたりまで迫ってきていたらしく、
その当時の人たちが残した岩絵があるとか。
カスピ「海」といいつつ、本来は湖ですけど。
岩絵よりなにより、
日本ではありえないこの、湖までの真っ平な砂漠に感激しました。
その代わり超風が強いです。海風っぽいイメージの強風です。
▲馬の岩絵(右下側)
▲昔の石棺を並べている、らしい
馬の絵が多いのは、
馬が貴重な移動手段だったからなんでしょうか。
食べてたのかな?
▲一枚岩と、そこから浸食で削られた岩石がごろごろしてます
観光客は少な目でしたが、
立派な博物館が併設されていました。
景色として抜群だと思います。
全く知らない遺跡でしたが、おすすめです。 -
バクー市街
遺跡からバスで移動し、バクーに戻ってきました。
まずはバクー市街を見下ろす丘の上へ。
丘までは「殉職者の小道」を歩いていきます。
バクーを含め、コーカサス地方は侵略や紛争を抱えた複雑な歴史を持っています。
文化も、ソ連とトルコとイラン等中東の入り混じった、
キリスト教、ゾロアスター教、イスラム教の混雑した複合的なものです。
「殉職者の小道」には、ソ連の侵攻時やアルメニアとの戦争(紛争)時に亡くなった市民たちの遺影が刻まれた石が立ち並んでいます。
ソ連の侵攻時などにはトルコからの支援を受けたようで、中にはトルコ人の遺影もありました。
アゼルバイジャンはトルコと国境を接してはいない(アルメニアとの紛争地の飛び地は若干接していますが)けれど、親トルコであるようです。
この後ツアーを巡っていきながら分かったのですが、主要な文化として、
アゼルバイジャンは親トルコのイスラム教、
アルメニアは親ソ連のキリスト教、
ジョージアもやや親トルコのキリスト教、
とコーカサス内で情勢は複雑に分かれていました。
丘の上にあるこの塔は、慰霊の碑であり、
亡くなった方々への追悼の火が絶えることなく燃えているとのことでした。
▲バクーのシンボルである、炎を模したビル
アゼルバイジャンとは、
アゼル = 炎
バイジャン = 国
で、「炎の国」という意味なんだそう。
バクーの紛争の歴史を学びながら丘をおり、
旧市街へやってきました。
▲バクー旧市街と近代的なビル群が見える不思議な風景
旧市街では宮殿を見学し、
30分程度の自由時間がありました。
▲広場に遺物の石造がおしゃれに並べられてました
▲旧市街のシンボル、乙女の塔
▲乙女の塔の屋上はこんな感じ。 市街地が一望できます。
▲塔内部
乙女の塔の内部はすれ違えないくらいの狭さの螺旋階段が続いており、
かなり急です。しかも結構登ります。
疲れました(笑)
時間にすごく余裕があったら登ってみるのもいいかも、くらいです。 -
ホテル
宿泊地は「セントラルパークホテル」。
街中にあるごく普通の、それなりに綺麗なホテルでした。
疲れすぎてあまり記憶にありません(笑)
-
三日目
バクー → シェキ
-
シェキ
一路、バスにて長距離移動。
途中でカスピ海ヨーグルトづくり(一般家庭)がありますが、
とにかくバスで移動すること5時間くらい。
ようやくシェキに到着です!
昔の都だったようで、
街並みがとても綺麗です。シルクロードって感じです。
そして、つい最近世界遺産に登録された「シェキハーン宮殿」の入場観光。
美しいモザイクが壁面一面に施されています。
内部は写真撮影不可なので、外観だけ。
その後、近くのキャラバンサライ(シルクロード時代の隊商宿)観光。
現在は特に使われていないらしく、閑散としていました。
ホテルとして使ったりしないんでしょうか。
(別のキャラバンサライに泊まったことがある添乗員さん曰く、鍵が昔ながらのやつで鍵穴がゆるゆるなので不安になります、という話でした。) -
ホテル
この日のホテルはシェキの
「シェキサライ」。
超おしゃれな素敵ホテルでした!
部屋の調度品が美しく、部屋も広め。
夕食はアゼルバイジャン風ピラフ。中にごろごろドライフルーツがたっぷり入っていました。
-
四日目
シェキ → 国境越え → シグナギ → トビリシ
▲朝のホテル横の小道。ウォッカの瓶がいい感じに置かれてました。
シェキから一路、国境を越えてジョージアへ向かいます。
この国境越えが超ハードでした・・・。
各人がスーツケースと荷物を抱え、
傾斜20度くらいの階段道をひたすら徒歩で登ります。
国境を越えたあたりで、
まだ観光も何もしていないのにすでに全員へとへと(笑)-
ジョージアワイナリー
世界遺産にも指定されているジョージアワインのワイナリーにやってきました。
ジョージアワインは世界最古のワイン、と言われているらしいです。
ぶどうを足で踏み、壺に詰めて発酵させて作るようで、
種も皮も全部一緒になった珍しいワインです。
日本でも買えますが、
世界遺産に指定された昔ながらの作り方のものは基本、
「クヴェヴリ」と名称がついているものだけ
なので注意です。
私はお酒苦手で、
特に質の悪いやつを飲むとものすごく具合が悪くなるんですが、
このジョージアワインは全く問題ありませんでした。
それどころか超美味しかったです。
2本も買って帰ったうえに、帰国後に日本でも買っちゃったくらいおすすめです。
ちなみに、ガイドさんのおすすめ銘柄は
・キンズマラウリ(中甘 赤)
・ピロスマニ(白)
とのこと。 -
シグナギ
とにかく、ジョージアは車窓の風景が綺麗です。
一面のブドウ畑や、山々に囲まれた自然豊かな静かな景色です。
ぼーっと眺めていたらすぐにシグナギに到着しました。
ちょっと小高い丘の上の街。
田舎の街って感じです。
▲世界遺産になっているジョージア文字が並ぶ石壁
特段すごい見どころがあるわけではないのですが、
治安も良く、のんびりした街です。
お土産もの屋が大量に並んでいるので、
ジョージア土産を買うには最適な場所ですね。
ここ以外ではなかなか買う機会がなかったので、
もっと買っとけばよかったなぁと後で後悔しました、
ジョージアは手作りフェルト雑貨が有名らしいです。
ここからはまた首都トビリシに向けてひたすら移動。
トビリシについて夕食でした。
おしゃれなレストランでの夕食でした。
ジョージアの料理はおいしい!
アゼルバイジャンは(ドライフルーツが入っていたりと)ちょっと癖があったので、正直苦手なものもちらほらあったのですが、
ジョージアのご飯はあまり癖がないです。
日本料理に近くて食べやすかった!! -
ホテル
本日から2日間、ホテルは
「アストリア トビリシ」。
www.tripadvisor.jp
シンプルな部屋で、街中のわりに静かでした。
-
-
五日目
-
アナヌリ教会
ロシアへ向かう道であるジョージア軍用道路を通ってムツヘタへ向かう途中、
ジョージア正教の教会に寄りました。
が、天気が悪かったこともあり、あまりよい写真が取れず(笑) -
ムツヘタ
ジョージアの古都であるムツヘタには
時期的に野花が綺麗です。
中世ヨーロッパに近い街並みと、
ジョージア最古の教会があります。
そんなムツヘタの街から見える、
山の上にあるジョージア正教の教会へ先に寄ってきました。
もっと散策したかった・・・(笑)
子猫様が遊んでいらっしゃいました。
山から下り、ムツヘタの街中へ。
最古の教会の前には立派な門が控えています。
門の前は案内所と見まごう、これまた立派なトイレが。
トイレにはトイレおばさんがおり、お金を渡さないといけません。
中の絵はイコン風。
ジョージア最古の教会。
スヴェティツホヴェリ教会です。
ガイドさんが言っていましたが、
ジョージア語は発音が激ムズで、一朝一夕にはしゃべれないらしいです(笑)
この教会の名前も日本語で書けないような発音でした。 -
サメバ教会(三位一体教会)
再びジョージア軍道をロシア方面へ登っていき、
国境のカズベキ山脈手前のサメバ(三位一体)教会へ向かいます。
個人的にこの度二番目の見どころのサメバ教会ですが、
向かう道中でどんどん天気が悪化(笑)電柱にスノボのかわいい看板?がついていました。
標高が高いのでスキー場があるのかもしれません。
到着時は雨。
教会下の町で4WD車に乗り換え、教会までの道を移動します。
教会の駐車場から、教会まで歩いて登ります。
徒歩5分程度です。
ちょっと雨がやんできました。
が、カズベキ山脈はあいにくの雲がかり。。
寒いし濡れるだろうに、平気で寝てる犬様。
ほんの少しだけカズベキ山脈が見えました。
▲三位一体教会▲教会下の町から眺めたサメバ教会
天気が良かったらこの向こうにカズベキ山脈が見える、はず・・・。 -
十字峠
昔のソ連との国境だったらしい、十字峠でちょっとだけ下車しました。
ジョージア文字、かわいいですよね。
ここも天気が良ければものすごくいい景色らしいです。
残念です。
が、霧の十字峠も雰囲気があって好きでした。
この日は移動がとにかく長かったですね。
山道移動なので、酔いかけてる人もいました。
-
六日目
- トビリシ市内
2日間過ごしながら全く観光していなかったトビリシ。ジョージア最終日にようやく観光です!▲ドイツから贈られた「ベルリンの壁」
トビリシの町の中心地の公園に飾られています。
▲トビリシの街並み(旧市街側)
トビリシは女子一人歩きが出来るくらい治安がよいらしいです。
道もごみなどほとんどなく、とても綺麗でした。
▲トビリシの街並み(新市街側)
旧市街の反対側には、近代的な建物が並ぶ新市街地があります。
新市街地の各ビルの設計は世界的なコンペになったらしく、
有名な建築家さんの建物が色々あるらしいですよ。こんな橋がかかってたりします。
▲メテヒ教会と昔の城壁
トビリシを作ったらしい伝説の王様像
▲窯で焼くパン屋さん
添乗員さんがパンを買ってくれて頂きましたが、とても美味しかったです。ほっくほくでした。
▲シオニ教会
路地、というか、謎の椅子置き場(天井)
町の中心の教会なのもあってか、
夫を亡くした女性陣が施しを求めて座り込んでいました。
トビリシ観光は1時間ないくらいでしたが、
とても美しい街です。
機会があればまた来たいですね。 -
国境越え
国境を越えてアルメニアにやってきました。
ジョージアとアルメニアの国境は平らで、特に問題なくすんなり移動できました。
ただ、アルメニアに抜けた瞬間からものすごく道が悪くなりました。
舗装があまりなく、がたがたです。
アルメニアは貧しい国(こういう言い方は好きではないのですが)なのだなぁと実感します。
▲ランチの店の弾き語り少年
ランチ店で音楽を奏でていた少年がいて、
特にチップを私がわけでもないのにいい顔で写真に写ってくれました!
店員さんも雰囲気が良かったですし、
アルメニアはいい国な気がします(笑) -
ハフパット修道院
世界遺産のハフパット修道院。
アルメニア正教の教会です。
静かな山間の集落の中にあります。
観光客は結構いて、ヨーロッパの方だけでなく、中国の方もいました。
照明がないので、天井の穴から明かりをとっています。
独特な持ちあがり方の天井です。
光の入り方が美しいですね。アルメニア正教はこの「アルメニア十字」という石に彫刻した十字架が有名なのだそう。
アルメニア人は古くからこのカスピ海周辺に住んでいたのですが、
様々な周辺諸国からの侵略や迫害を受けた歴史を持っています。
世界で初めてキリスト教を国境に定めたのはアルメニアだったようですし、
革新的な国であったのかもしれません。
また、アルメニア正教も日本のキリスト教と同様、
ひっそりと隠れながら信仰を続けていた時代もあったようです。
近年もトルコ国境付近のアルメニア人がトルコ政府から強制移住を強いられました。
その政策によって徒歩で現在のアルメニアへ向け行軍をする道々で、
疲労や迫害によって多くのアルメニア人が亡くなったという事件もあり、
アルメニアの方にとってトルコは非常に好ましくない隣国であるようです。
アルメニアはジョージアを挟んでロシアから物資を受け取っているという話も聞きました。
(アルメニアはロシアとは国境を接していません。)
親トルコのアゼルバイジャンとは逆ですね。
アルメニアとアゼルバイジャンは国境紛争を抱えており、
こちら同士も非常に仲の良くない国だということでした。
おそらく当時の紛争時に、
アルメニアにはソ連(ロシア)が、
アゼルバイジャンにはトルコが応援に付いたのでしょう。
アルメニアに入国したのちにアゼルバイジャンへ渡航すると、
アゼルバイジャンの国境で入国拒否されることもあるらしいです。
逆はほぼ大丈夫らしいですが。
非常に複雑な関係を持つ地域ですので、
もし単独で旅行することがあれば、
そういう事情には気を遣ったほうが良さそうですね。
-
セバン修道院
▲セバン修道院
バスでアルメニアの首都のエレバンへ向かう途中、
セバン湖に立ち寄りました。
野花が咲いている綺麗な季節で、
アルメニア十字を囲うように咲き乱れていました。 -
ホテル
本日のホテルは
「メトロポールホテル」www.tripadvisor.jp
本ツアー最後のホテルなのですが、
初めて「あたり」を引いたぞ!という素敵なお部屋でした(笑)
他の人は普通だったようですが・・・
正面入り口からは最も遠い部屋ではあるものの、
バスタブありで広くて綺麗で良かったです! -
七日目、八日目
エレバン → ホルヴィラップ修道院 → エチミアジン大聖堂 → 聖リプシメ教会 → ゲガルト修道院 → ガルニ神殿 → エレバン →
03:00 エレバン空港 -(カタール航空)ー 04:55 ドーハ空港
06:45 ドーハ空港 -(カタール航空)- 22:40 羽田空港-
ホルヴィラップ修道院
おそらく本ツアーの最大のポイント、
ホルヴィラップ修道院とアララト山の風景!
手前に見えるのはブドウ畑です。
アルメニアはブドウ栽培でも有名らしいです。
この景色、コーカサスといえば!という感じで色々なコーカサスツアーのメイン写真になっているためか、
ここで写真を撮る観光客がたくさんいるようです。
ブドウは繊細な植物で簡単に疫病にかかってしまうため、
こちらの農家さんは観光客がブドウ畑内に入ることやブドウに触ることを禁止しているとのこと。
そんな話をガイドさんがした後、しばらくして、
後ろの方で同じツアーの70代後半くらいの男性がこっそりブドウ畑に侵入していました。
最悪ですね。このたった一人のせいでブドウ畑が被害にあうのかもしれません。
こういう人には海外に行ってほしくありません。
日本人の心象を悪くしないでほしいし、
何より頼むから現地の人に迷惑をかけないでくれ、と思う孫世代でした。
▲地下牢の上にある教会の出入口の扉上に巣を作ったツバメ様
さて、ホルヴィラップ修道院に到着し、内部の見学が始まりました。
ここにはキリスト教が国教になる前、
キリスト教を布教していた聖職者が王にとらわれて閉じ込められていた伝説の地下牢があります。
出入口に巣があるツバメは何か聖的なものを持ってそうですね。
すごいところに作ったなぁ。。▲聖人が閉じ込められていた地下牢
二人で入ったら一杯になりそうな狭さです。
▲ホルヴィラップ修道院のアルメニア十字と大アララト
▲ホルヴィラップ修道院から見たアララト山
左の小山が小アララト、右の丘陵みたいになっている山が大アララト。
ちょっと雲がかかってるのが残念です。
ノアの箱舟が引っ掛かったのはトルコ側だそうです・・・。
知らなかった!
この写真の下1/3あたりにある道みたいな線は、
トルコとアルメニアの国境です。
そう、アララト山は現在はトルコの領内にあります。
(国境線が違っていて、アルメニアの領内だった時代もあるらしいです。)
アルメニア人にとってアララト山は聖なる山で、
とても大切な山だそう。
ちなみに、
「ARARAT」というアルメニア産ブランデーがあり、
3年物だと日本円にして700円くらいで買えました。
飲める人へのお土産に最適です。
私の旅の大目的であるアララト山が見られたので、
もう大満足です。来てよかったよー。
やはり壮大な景色は心を癒してくれますね。
と、ほくほく幸せ気分でバス移動中に、
「あ、あれはコウノトリ!」
とガイドさんが。
「「コウノトリ」って子供を運んでくるやつか!?」
とざわつく車内(笑)
自分は初めて見ましたが、
トキとか、小ペリカンくらいのサイズ感です。思ったより断然大きい。
しかも電柱の上に巣作りするんですね。
奥の電柱曲がってるけど大丈夫かな(笑)
ちなみに、この町中を通ってるパイプは天然ガスのパイプなんだそうです。
日本では見られない光景ですよね。
アルメニアに行く方はぜひ、この時期に!
トキ・・・じゃなかった。コウノトリが見られますよー。 -
エチミアジン大聖堂
改修中で中には入れなかったエチミアジン大聖堂。
アルメニア正教の総本山です。
こちらの目玉は、
「ノアの箱舟のかけら」と、
「ロンギヌスの槍」の穂先!
世界史好き(宗教好き)からするとどっちも最高ですが、
おそらくエヴァンゲリオン好きからすると
「ロンギヌスの槍?!見たい!!!!」
ってなるはず。
そんなあなたに。
写真を撮ってきましたよ!
ぜひご覧ください。
▲ノアの箱舟のかけら(内側の十字架がそえられている部分の木片)
この大聖堂周辺はものすごく整備されていて、
▲ロンギヌスの槍の穂先
ちょっと脇腹を刺すのは難しそうな形状ですが。。
連結部も細くて折れそうだし、実用にむかなそう。
など、正直色々疑問は残りますが、
何百年も受け継がれてきているので、それだけでも歴史的価値はすごいと思います。
先ほどのコウノトリの写真の街中と全然違いました。
ここだけは綺麗にしておきたいというアルメニアの気概というか、
ともかく街中とのギャップを感じます。 -
聖リプシメ教会
エチミアジン大聖堂が修復中だったので、
代替観光で追加された聖リプシメ教会。
リプシメという聖女のお墓がある教会のようです。
特に何の変哲もない、アルメニア正教の教会です。この教会からもアララト山が望めました。
首都以外はビル群もみかけませんでしたし、
周囲に高い建物がないため、すごく開けています。ランチのお店ではこの窯で焼いたチャパティみたいな小麦粉パンを頂きました。
甘くないクレープのような。
焼きたてだったのでとても美味しかったです。 -
ゲガルト修道院
バスで2時間くらい移動し、ゲガルト修道院へ。
こちらも世界遺産です。
結婚式の最中で、花嫁さんをはじめ、着飾った女性陣がたくさんいました。
いい場面に立ち会えました。
内部はこんな感じ。
ハフパット修道院と同様、天井の穴から光をとっています。
そのためか天井の装飾が綺麗です。
壁にはアルメニア十字や不思議な生き物装飾が彫られています。
1000年をゆうに超えた歴史があると思うのですが、
美しさを保ったまま現役で利用されているのがすごいです。
外で休もうとしたら、
さっきエチミアジンの宝物庫で見た「ロンギヌスの槍」の模様がかかれた美しい長椅子を発見しました!
この修道院には昔ロンギヌスの槍が保管されていたらしいです。
そういうことかぁ、と。 -
ガルニ神殿
そして、アルメニアにもあるとは、なギリシャ風神殿。
昔はアルメニアのあちこちにあったらしいのですが、
戦乱や宗教的なあれこれなどによって倒壊していったらしいです。
こちらのガルニ神殿は、
アルメニアがソ連配下になった時、
ソ連が文化復興として修復していったとのこと。
うーん。文化に寛大な国家は広がりやすく、長続きしやすいとは言いますよね。
これはいいことだと思います。
こうやって今でも地元の観光資源になっていますし。
アルメニアには断層が走っているらしく、
地溝帯というか、こういう↑断崖がたくさんあります。
地質学好きの人が行ったらすごく楽しいのではと思いますね。
エレバンに帰る途中に雲一つないアララト山が見えました。
最後にこんな景色が見られるとは。
ちなみに、
最後のディナーは素敵なレストランで音楽を聴きながら、
でした。
そして美女がアルメニアの楽器を奏でてくれて大盛り上がり(笑)
しかし、本当に綺麗な方でした。ごはんもほぼ全部美味しかったですし、
素敵なツアーでしたー。 -
帰路
夕食後いったんホテルに帰り、荷物を詰めなおして0時まで待機。
その後、エレバン空港へ移動してからドーハ乗継の羽田への帰路になります。
帰りは意外にも旅の思い出に興奮して眠れませんでした(笑)
なのでカタール航空の全英語版クイズアプリをひたすらしてました。
アメリカの大統領とか発明家とかのクイズはわからないですが、
歴史や地理系だけは解けました。。
英語の勉強もかねて良いかもですし、
案外楽しかったです。▲ドーハの機窓から
-
-
さいごに
毎日観光しまくりの超ハードツアーでしたが、
コーカサス三国のメインの見どころは回れるツアーだと思います。
(ゆっくり景色を楽しみたいって人には向かないかもです)
このツアー参加者の方は
世界を回り切っていくところがなくなってきたから、新しく出始めたコーカサスに来てみた、
って感じの方が多く、結構マニアックなところも巡ってこられた方ばかりでした。
そんな皆様からのおすすめの中で今気になっているのは、
東トルコのアニ遺跡。
東トルコはこの前世界ふしぎ発見で紹介されていたネムルット・ダウ、
今は行きづらいですが、世界最古の神殿遺跡のキョベクリテペなんかもありますよね。
今回見られなかったアララト山の反対側(メテオホールとか)もあるので、
東トルコが気になってます。