10月の半ばに、ふと思い立って姪浜駅で買った「旅名人の九州満喫きっぷ」で松浦鉄道に乗ってきました。
旅名人の~きっぷは、
3回(日)分の九州の列車全部(北九州モノレールとか肥薩おれんじ鉄道とか、とにかく私鉄も含めた九州の全部の列車)の普通、快速列車(西鉄だけ特急にも乗れます)に乗れるきっぷです。
電車好きにはたまらない切符なものの、唯一の欠点は「乗車券」として使えないこと。
もし特急に乗りたかったら、その特急区間分の乗車券+特急券の両方を別途買わないといけないという。
これがなければ最高すぎるのですが、世の中そんなに甘くありません。
この前長崎旅行に行ったとき↓に乗れなかった松浦鉄道にも乗れるきっぷだったので今回選択しました。
ついでに平戸と佐世保を観光し、
ハウステンボスに入国せずにハウステンボス内のホテルに宿泊してきました。
1日目
鳥栖駅~有田駅【特急みどり】
旅名人の九州満喫きっぷを駆使しひたすら鈍行で鳥栖駅までやってきたものの、
松浦鉄道に乗りかつ平戸まで観光するため(時短する)にはここでやむなく「特急」を使わざるを得ません。
ということで特急券で入りなおすために鳥栖駅で一旦下車し、駅を散策しました。
さっそくサガン鳥栖のキャラがお出迎え。
・・・頭触られすぎじゃないですか?
笑ってしまったために画像に指が映りこんでるし(笑)
鳥栖駅はこんな感じの素朴な駅です。
九州のJRの十字路地点でかなり重要な駅なのですが、古き良き駅舎って感じのままでいてくれるのは個人的にはうれしいです。
駅舎内には中で飲食可なパン屋さんがあります。
こちらでパニーニを購入。
saganTOSUって焼き印が押してあるのがグッときました。
画像は夜ホテルで撮影したものなので、荷物で押されてちょっとつぶれていますが、売られているときはもっとツヤッとしていい感じです!
改札手前には駅弁屋さんもあるので、そこで焼売弁当を購入。
特急の中か松浦鉄道で食べたいと思います。
で、鳥栖駅での特急みどりの利用時に初のJR九州アプリのQRコード乗車を試してみました。
こんな感じのQRコード画面を、駅の改札の専用の部分に読み取らせて入場する形でした。
改札にあるポスターのコードを読み取って入場するパターンもあるみたいですね。
私は鳥栖から有田まで乗るのですが、
何故か博多から佐世保まで予約した方が安いというJR九州あるあるの料金のため、今回も博多ー佐世保で購入して途中入場途中下車します。
この手法については、特に途中入場や途中下車に対してのJR九州側の規制はないので、サラリーマンがよくやっているのを見かけます。
なので問題はない、はず。
入場した後は、
ホームの端っこから見える駅前不動産スタジアムを眺めたり、
ちびっこ(保育園か幼稚園児)満載のあそぼーいに手を振ったり、
ゆふいんの森号を眺めたり、
つばめを眺めたり、、。
さすが鳥栖駅、いろいろ来ますね・・・。
普通にホームに座ってるだけで楽しいんですが。
楽しんでいたらとうとう特急みどりが来ました。
半分はハウステンボス号のよう。
早岐駅で別れて、みどりは佐世保へ、ハウステンボス号はハウステンボスへ向かうんだったような。はやぶさ・こまち的な。
みどりの車内は疲弊したサラリーマンや高齢の旅行者でほぼ満席。
そして私の、、なぜか私の席にサラリーマンが座っていたので、どいていただきました。
横の座席にスライドして座りなおしたので、隣人だったよう。
すっごい嫌そうな顔をされたのがまた意味不明です。
私が予約した時は隣は空席だったのでこのサラリーマンは私の後に予約したはずなのですが。なんで私の席が使えると思ったのか謎だし。途中乗車したからか?
とか悶々としていたら有田駅に着きました(笑)
有田駅~伊万里駅【松浦鉄道】
電車を降りて右を向いたら「松浦鉄道」ののりばの看板が。
ひょっとして有田駅もJRと松浦鉄道の駅舎共通なんでしょうか?すごい!
1,2番のりば(画像の2ホーム)がJR、3番のりば(2番のりばの隣)が松浦鉄道のようです。
一両編成のMR(松浦鉄道)です。
JRからそのまま乗り継ぐ人で紙の切符利用の乗客はここに切符を入れるようです。
IC利用の乗客は↓画像の通りに「出場」の機械にタッチする仕組みのよう。
逆に、松浦鉄道からJRにそのまま乗り換える人は、ここの入場の機械にタッチするんでしょうね。
無人ですごい効率的だな。
車内も超シンプル。
駅名の看板に島原鉄道でも見かけた鉄道むすめっぽいキャラがいます。
結構な山間を走るので、景色が終始ヤブ(藪)な時があります。
そんな時は車内のこの看板を眺めて過ごすといいかも。
伊万里駅~たびら平戸口駅【松浦鉄道】
伊万里駅はスイッチバック的な(厳密には違うと思うけど)行き止まりの作りです。
この「ここで終点だよ」的なホームを見るとテンションが上がるんですよね。
ここから佐世保行きに乗り換えて、たびら平戸口駅で途中下車します。
そういえばお昼を食べていなかったなと思ったので、
乗務員の方に「松浦鉄道って車内で飲食しても大丈夫なんでしょうか?」と尋ねてみたところ、
「特にダメってことはないはずですが。お弁当とか食べてもらっても大丈夫ですよ。」
と笑顔で答えてもらいました。
車内はこんな感じ。
こちらの車両でもICカードは問題なく使えるようです。
アジフライの聖地の看板、ちょっと怖い・・・笑
車内はかなり空いていたので、気兼ねなく焼売弁当を食べることにしました。
お弁当のにおいって体調が悪い時はたまに気分悪くなったりしますよね。私だけかな?
よく見たら「シューマイ」じゃなくて「しゃおまい」らしい。
とにかく焼売だけ入っている弁当で、550円くらいでした。
安い。。
さすがに半分食べたくらいで「焼売はもうおなか一杯。違うの食べたい」となってしまいました(笑)
そして、なんと。
私はがっつり酢醤油が付いた焼売が好きなので、付属の酢醤油を全部かけて食べていたのですが、
なんだか弁当を抱えている手の袖がしっとりするな・・・と違和感を覚えてふと見ると、
袖、酢醤油でべっとべとでした。
焦って弁当を持ち上げると、なんと、私のスカートが酢醤油塗れになっているではありませんか。
そうです、想定に反して弁当箱が密閉されていなかった(隙間だらけだった)ため、
弁当箱の底に溜まった酢醤油が隙間から私のスカートと袖にだだ流れたわけです。
スカートが濃い色だったのが救いでした。そして座席にたれなかったのが幸いでした。そういう意味では私のスカートはいい仕事(全酢醤油吸い込み)をしました。
『え、このまま平戸観光するの?・・・私、酢醤油臭い女のまま観光するの??』
と超ショックでしたが、
まぁ、松浦鉄道に迷惑をかけなかったからよしとするしかない。。
とにかく、しゃおまい弁当を食べる方はどうか酢醤油にお気を付けください。
あと、袖とスカートの酢醤油の臭いは時間とともに徐々に揮発しました。良かった。
平戸観光
たびら平戸口駅に到着しました。
「日本最西端の駅」です。
一昨年6月のJGC修行の時の最南端の沖縄の赤嶺駅に次いで2つ目を制覇しました。
後は最東端(2025年3月までは東根室駅、その後は根室駅)と最北端(稚内駅)だけ。
折角なのでそのうち行きたいですね。
駅看板の下にある花壇をみて、駅に華やかさを!という気持ちをもって迎えてくれる地元の方がいらっしゃることにうれしくなりました。
こういう温かさを持っている人々はとても好きですし、これだけで平戸が好きになりそう。
しかも、駅舎の前には案内の女性が立っていて、電車の到着とともに降りてきた乗客に挨拶をしてくれました。すごいホスピタリティですね。
これが世界遺産クオリティなのだろうか。
平戸島への移動
時刻は13:50。
さて、ここはまだ九州本島なので、ここから平戸の中心地のある平戸島まで移動しないといけません。
平戸島には橋が架かっているので車で行けるのですが、一日1便(07:45発)だけ田平港から平戸港までフェリーもあるらしいです。旅客1人で650円だとか。
反対方向の平戸港から田平港は一便すらありませんが(笑)
朝7時代の便に乗れる旅行者はほぼいないでしょう。
乗り物好きとしては正直フェリーに乗ってみたい、が今は昼すぎで明らかに無理なので、橋を使って島へ渡ります。
駅前にはタクシーが1台待っていました。
タクシーは街中まで15分くらいでつくけど2000円くらいする
とネットに書いてあったので、ケチな旅行者=私はバスに乗ります。
駅前のバス停の時刻表を見ると、
2時間前に11:50発が出てしまっていて、次は15:00。
え、便間が3時間も空くの?昼間に?
さすがに世界遺産だから、駅から街中までのバスの接続を考えているでしょと安直に考えていましたが、どうやら昼に観光客が来る想定はしていない様子。
てか、みんなバスツアーとかでくるんでしょうね。。
徒歩だと街中(平戸桟橋)まで1時間半。歩けるけど、さすがに時間が勿体ないというか、観光する時間が無くなるので却下したい。。
あとは、田平港のバス停にもう少し便があることを期待するしかない!ということで田平港まで徒歩10分を歩きました。
道沿いは店舗や家が並んでいるので徒歩の不安感はありません。
あと、亀がいます。
そういえば、大分トリニータのキャラって亀らしいですね。私はずっと「トリ」ニータだけに鳥なんだと思ってました。
たどりついた田平港のバス停は↑こちら。
(あまりにもバス停感が薄かったので気付かず、しばらく港周辺でバス停を探してうろうろしてしまいました。)
バス停横に窓口があったので覗いたら物置と化していました。やってなさそう。
・・・全然便ないやん。
土日も平日もほぼ変わらない(笑)
けど平戸口駅のバス停よりましです。
次は14:28。
この時点で14:00で、13:52の便が行ってしまった直後でした。もっと速足で田平港を目指していたら間に合ったかも。あとはバス停を早々に見つけていたら・・・。残念。
仕方ないので、
向かいにあった「平戸瀬戸市場」を冷やかし、トイレで酢醤油に塗れたスカートと袖を軽くすすぎ、
ちょうど選挙前だったので共産党の演説を聞きながらバスを待ちました。たどたどしくてちょっとツボにハマりました。
やってきたのは西肥バス。
交通系ICカードは利用できました。
平戸大橋を渡ります。
乗客は私以外に3人。地元の人っぽいです。
地元の献上菓子があるようです。
カスドースと言う名前からしてカステラとどら焼きが混ざっている気配がする。気になる。
バスは田平港から平戸桟橋までを15分程度で進み、運賃は320円でした。
たどりついた平戸桟橋(フェリー乗り場)からは平戸城が見えます。
今回は時間がなさそうなので行けそうにないため、遠くから眺めて満足することにします。
帰りに乗りたい松浦鉄道の列車は16:40頃「たびら平戸口」発なので、
それに間に合うバスは、街中から徒歩10分くらいの「平戸市役所前」を15:26発となります。
また接続が悪すぎて、平戸で過ごせるのは1時間弱。
うーん。
最悪そのバスに遅刻したとしたら、帰り徒歩で急ぐ必要はあるけれど、
「平戸市役所前」16:15発のバスに乗って「農業高校前」16:28着、そこから徒歩20分で「西田平」駅から乗るのもありかも。
・・・バスの便の接続の悪さで1時間半くらい観光時間がつぶれている。
確かにこんなに時間が勿体ない感じになるなら駅からタクシーがベストかもなぁ。
というわけで、今回の1時間程度の観光ルートは最低限、
オランダ商館 → 崎方公園 → ザビエル記念教会 → 寺院と教会の見える道
で、道沿いの何かをちょこちょこ見つつ徒歩で巡ります。
オランダ井戸
桟橋からオランダ商館まで歩いていると、オランダ商館前に説明版が。
和蘭交易時代から残存する遺構、とのこと。西洋のレンガブロック積みで平戸でもここでしか見られないらしいです。
へぇ。
向かいの海がきれいです。
平戸オランダ商館
オランダ商館はなんかかっこいい建物です。
看板のデザインがオシャレなので期待値が上がります。
大人310円、開館は8:30~17:30。
写真OKとのことだったので撮ってみました。雰囲気のある展示が並びます。
そこまで深い歴史が学べるという感じではないけど、展示の仕方が面白いのでお勧めです。
肖像画風の写真が取れるスペース。
地味に面白いです。そういう服の貸し出しがあれば多分流行る(笑)
2Fは主に建物の躯体や天井構造を眺める場所かな。
申し訳程度に謎の珍しいボードゲームたちの展示があります。
学校にあったら、好きな子は好きそう。。
私は時間がなかったのもあって15分程度しか見れていませんが、同時に入館したおじさんも同程度の所要時間だったので、
平均滞在時間は15分~30分かな?
入館料も安いし、15分程度の滞在でも行って損はしないと思います。
なによりここに売っているお土産のクオリティがめっちゃ高い!すごいです。
パッケージやデザインがかわいい。
オランダで人気のチョコとか、有田焼のマグネットとか。女子ウケ間違いなし。
平戸で友達へのお土産に迷ったらここ!
どどーんと大量ものはほぼないので会社の同僚へのお土産には向きませんが、家族や友達には最高のお土産が並んでいます。
武家屋敷跡
オランダ商館から出て、
景色がいいとネットに書いてあった「崎方公園」を目指してオランダ商館の裏手の階段を登ろうとしていたらありました、
「武家屋敷跡」の看板が。
看板だけで特に礎石とかはない。。
ここに武家屋敷があったという情報はあって、それをもとに平成19年に発掘してみたけど特に何も出なかった、的なことが書かれています。えぇ・・・。
武家屋敷跡にがっかりしつつ、公園の案内矢印を信じて階段を上ります。
矢印の方向を信じて進むと、人ひとり通れるくらいの道に突入します。
本当に合っているのか不安が募る。。
Googleによるとここを左らしい。
とかさまよっていると、急に開けました。
崎方公園
たぶん、こ、これが崎方公園なんでしょう。よくわからないけど。
見晴らしがよさそうなタワーがあるので登ってみます。
うーん。
視通はあるけど、景色が良いかと言われると、絶妙に良くない(笑)
よくわからないが多分ここが目指した公園だ!として、次の「ザビエル記念教会」を目指します。
三浦按針の墓も近くにあるらしいです。
が、私は教会へのルート(松浦史料博物館)方向へ。
公園に突入しました。
・・・ひょっとしてこっちが本当の「崎方公園」?
え、こっちの方がタワーより景色いいかも。
こっちが正解かもしれません(笑)
公園に突入して道がよくわからなくなったので、ザビエル記念教会を目指そうとGoogleにルート検索をお願いしたら、
一回港のレベル(グラウンド)まで降りてもう一回教会に向けての坂を上れ、
と指示されました。
えー!山坂を上がったり下りたりしたくない・・・とがっかりしつつ従います。
私は一泊二日分の荷物を背負っており、地味に重いし汗が滲みます。
御部屋の坂庭園
ルート途中に謎の庭園があります。
御部屋の坂庭園?
名前の通り坂道が伸びていますね。
多分、ここが見晴らしスポットでしょう。東屋もあるし。
庭園感はかなりあります。
外に出ると立派な門がありました。
門を出て港方面へ下っていると、
また指が写っていますが・・・「御部屋の坂」の説明版がありました。
旧平戸藩主邸がある地区で、特にこの周辺は側室(御部屋様)の屋敷があったらしいです。
さて、本来ならここから「松浦史料博物館」に進むとより豊かな観光ルートなのですが私には時間がないのでパスして、
とにかくザビエル記念教会へ急ぎ足で進みます。
この15:15時点でまだ教会に行けていません。
どうしても教会だけは行きたい!
ので、15:26のバスは諦めました。
とにかく16:15のバスに間に合うように平戸市役所に着くようにしたいので、教会を15:50には出たいところです。
平戸の六角井戸
なんと、道中に「県史跡」が!
時間はないけど見たい・・・と欲をだして見に行きましたが、
六角形が多分オランダの影響を受けているんだろうなぁ、かなり珍しいよね?、
というニュアンスの解説が。
珍しいから県史跡なだけなのか(笑)
どっちかと言うと、ここからまた教会へ坂を上っている途中にあった↑このガードレールにくっついている像のほうがグッときました。
かわいい。
平戸ザビエル記念教会
大急ぎで、15:26に教会へ到着。
なぜか、超フォトスポットのど真ん中で次の行き先を話し合っている家族がいます。
写真的には残念な仕上がり(笑)
教会内は一応入れますが、信徒以外はほんの入口までしか入れてもらえません。
内部の写真撮影もだめ。
なので、ここでの滞在時間は5分~10分程度でしょうか。
教会の外には「平戸殉教者顕彰慰霊の碑」があります。
平戸はキリシタンの多い地だったので禁教令発布の後に400人くらい殉教しているとの解説がありました。
近年ではフランシスコ・ザビエルも日本植民地化のための先兵説が強くなっているので、この殉教者達が純粋な心を持っていたからこそ日本カトリック化のための宣教師の策略に嵌ってしまったのかなという気がしないでもない。
次は最後の観光スポット、その名も「寺院と教会の見える道」です。
平戸イチオシスポットらしく様々な媒体に「観光地」として載っていましたが・・・されどただの道では。。
どんなに素晴らしい景色なのか。
教会の裏手の坂道を下ります。
途中で、坂道を上ってきていた奈良から帰省してきたらしいおばさまに出会い、「坂、すごいですね。お気をつけて」とかちょっと会話しつつ先へ進みました。
↑の画像は振り返って撮ったもの。
かなりの坂なので膝に自信のない方にはお勧めしません。
光明寺
途中の15:34頃、道沿いにでっかい寺院があったのでちらっと寄り道しました。
17世紀初頭に境内を構え、今の本堂などは19世紀の建築なのだそう。
今までの中で一番景色が美しいかも。
門構えも立派ですし、ここから教会が見えます。
松浦氏の菩提寺だったりするわけではないのだろうか。
「信長の野望」で平戸城からどうにか九州制覇しようとしている人のゲームプレイ動画を見たことがありますが、
周りが毛利・大友・島津と強すぎて全然無理だったのを思い出しました。
寺院と教会の見える道
寺院を出て少し下ったあたりで、Google曰くここが「寺院と教会の見える道」だ!というポイントに来ました。
確かに見えるが、思ったより教会がパッとしない見え方のような。
私のテクニックや画角がダメなんだろうか。
さて、ここで時間は15:38です。
ここから市役所前までは徒歩10分くらいなので16:15のバスには余裕で間に合いそう。
良かったです。
市役所前まで人っ子1人いない道を歩きます。
予定のバス停に16時前に着いてしまいました。。
暇を持て余したので次のバス停まで歩いて、「平戸新町」というバス停でバスを待つこと15分。
16:17発のバスが数分遅れで来ました。
たびら平戸口駅へ移動
ちなみにこのバスは北松農高行きで、田平港にもたびら平戸口駅にも行きません。
とにかくどこかで降りて徒歩(駆け足)で駅に向かう必要があります。
Googleで見る限り、2ルートある感じがします。
運転手さんに、
「平戸大橋東口で降りて徒歩でたびら平戸口駅に行くのと、農業高校前で降りて西田平駅まで歩くのはどっちがおすすめですか?」
と無茶振りしました。
すると、なんと運転手さんはこの辺の地理に詳しい方で、
「ルート的には、うーん、山坂がない北小学校から降りて平戸口駅が歩きやすいよ。橋の東口より近いんじゃないかな?高校前から西田平に向かうのよりいいと思う。道も広いし。」
とのこと!
ありがたすぎる情報です。超助かりました。
言われた通りに北小学校で降りたとき、時すでに16:27分。ここから駅までは徒歩18分とのこと(Google先生曰く)。
16:45には平戸口駅から乗りたい電車が出発してしまいますので、どうにか徒歩15分で着きたい…笑
いや、徒歩は無理だろ!
と冷静になって、初めの5分弱だけ走りました。
道はこんな感じで広々しています。
走っていると帰宅中の小学生がちらほら出てきたので息を整えて急いでない(走っていなかった)ふりをしました。
ハアハアしながら後ろをついてきたらめっちゃ怖いと思うので、、不審者扱いされないように超気を使います。
どうにか無事に16:42にたびら平戸口駅に到着。
焦りました。
こんなチャレンジはしない方がいい!と終わった時は毎回思うものの、でも次もしてしまう不思議…。
たびら平戸口駅~佐世保駅【松浦鉄道】
ガタンゴトンとしっかり揺れる車内にほのぼのしつつ、息を整えます。
全体的に焦りすぎて観光っぽいのはオランダ商館でお土産を買ったくらいになりました。
カスドース、どんなんだったんでしょう…。
田平の天主堂も行きたいので、平戸リベンジしたいですね。今度は車で。
ここからはひたすら電車です。
松浦鉄道の完乗目指して最後のルートを乗り切ります。
案外人が乗ってきて、佐世保近くになると立客もでるくらいに混んできました。
佐世保駅~ハウステンボス駅【JR九州】
へとへとなため、混み合う車内でぼーっとしていたら…
佐世保駅でJRに乗り換える人の波に乗ってそのまま乗り換えていました。
気づけば早岐。
ハウステンボスに向けて乗り換えます。
YC1号の車両を見ていたら、デッカール(プラモ用語かな?)に何やら書いてあります。
ええと、
「YASASHIKUTE CHIKARAMOCHI」
…ローマ字読み!!
クロちゃん号もこういうのあった気がしますね。
JR九州の英語かと思いきや日本語のローマ字書きなパターンなんか笑っちゃうんですよね。昔のロゴTシャツみたいな。
さて、日も降りきってハウステンボスへ到着しました。
入国パスポートがあれば夜遅くに着いても平気なのですが、
なんと私は未入国者なので…
土曜以外は19:10最終(土曜は19:40最終)の、入国口から乗れる無料シャトルバスでホテルまで輸送してもらわないとなりません。
ハウステンボスの入国口に着いたのは18:35頃。
前を楽し気な集団が歩いていたので息を殺して気付かれないようにしました。ぼっちなので。。
バスまでは30分くらい待ち時間があります。
バス停にはそこまで人も並んでいなかったため、とりあえず夕飯を入国口付近の店で物色。
素泊まりなので夕飯と朝食をゲットしないといけません。
ぼっちなのでハウステンボス内の楽しそうなレストランに行くのは困難なのです、気持ち的に(笑)
一応カバンの中にサガン鳥栖パニーニはあるが。。
まわりの楽しそうな雰囲気に呑まれてなんとなくワインを買ってしまいました。
「新千円札って5千円札と間違えませんか?」とかいうたわいない会話でホテルオークラの土産物店の店員さんと盛り上がり、
若干ですがひとりテーマパーク野郎(しかし未入国者)の私の、イチャイチャするカップルや楽しげなグループに囲まれて荒んできていた心が和みました。
テーマパークにとっていい雰囲気の店員さんってかなり重要ですよね。
結局夕飯は(博多駅でも買える)岩崎本舗の角煮まんにしました。
待合所に戻ってバスを待ちます。
最終的にシャトルバスには30人以上並んでいましたが、全員乗れて無事に発車しました。
ホテルデンハーグ
デンハーグはほぼ一番奥にある公認ホテルで、大村にある長崎空港への無料シャトルシップの発着所の近くにあります。
チェックイン待ちは15分程度。
booking.comで一番上のクラシックな部屋を予約しました。
ハロウィーン時期でしたが、すでにクリスマスっぽい部屋の入口。
最上階の屋根裏部屋的な部屋なので天井が斜めになっています。
部屋の広さはなかなか。デザインが本当にヨーロッパのホテルっぽく大変素敵です。
バスルームは普通。
アメニティはしっかりありました。
そして何より椅子のカバーが急に渋いです。四隅をリボン結びして留めるタイプの、一般家庭用みたいなカバーがぐっときました。
このとんがってる綿棒があるの、ちょっとレアな気がする。
シャンプーたちは、普通のビジネスホテル系ですね。
空気清浄機と冷蔵庫もあります。
とりあえず朝食にするつもりのパニーニとあとで飲む用のミニワインをインしました。
ワインセット!でも氷はない…という謎。ルームサービスで頼めるのかな?
飲み物はかなりシンプルでした。
クローゼットと金庫もあります。
窓からの景色は抜群です。
どうやらハウステンボス向きの部屋と、海向きの部屋、あと森向きの部屋があるっぽい。
ハウステンボス向きは景色がいいですが、23時くらいまで園の音が賑やかではあります。
部屋チェックが終わったので、園内の近場にあるらしいドラッグストアに向かってみました。
宿泊者だけに許される夜のプチ入園です。
飲食店くらいしか開いてませんが、なんかテンションが上がる・・・。
ドラッグストアは多国籍に超賑わっていました。インスタント食品も多くてすごく充実してます。
そしてなぜかピアッサーがいっぱいありました。
日本製は人気があるんですかね?それとも若者がテーマパークなテンションで開けるのだろうか。なんだろ。
そして、部屋に戻ってワインを飲みつつ角煮まんと野菜ジュースを頂き(私は野菜ジュースさえ飲んでればバランスはいいと信じている人間です…)、お風呂に入って22時には寝ようとしていました。
この日は夜から雨だったのですが…
この最上階の部屋、屋根への雨音がめっちゃする!のです。
そして、一番上だから天井部分の繋ぎが良くないのか、隣の部屋の会話がめっちゃ聴こえる。。
隣は夫婦かカップルか知らないのですが、とにかく元気に賑やかで、私はこの夜は静かになるまで何時間かノイズキャンセリングイヤホンをしました(笑)
口コミではこのホテルは隣がうるさいとかなかった気がするのですが…最上階だけかな?
2日目
朝のハウステンボスはいい感じです。どうにか雨も止んだ様子。
雨に濡れた屋根たちがしっとりしていて不思議に生活感があります。
とはいえ、隣の声に精神がやられた後は雨音が気になって気になって全然眠れませんでした。
縛られて床に寝かされ額にぴちょんぴちょんと水滴を垂らされる拷問があると聞きましたが、確かにとんでもなく精神を病みそうだなと実感しました。
昨日の無理も祟って目も腫れてるし、この日は友達に会うのに顔色がヤバいです(笑)
自前の携帯マグにルイボスティーを入れ、朝パニーニをしてから、
ホテルをチェックアウトして、ホテル裏手のバス停からまた入国口行きのシャトルバス(無料)に乗ります。
ハウステンボス駅~佐世保駅【JR九州】
今度は普通にハウステンボスに遊びに来たいものだなぁと思いつつ、JRに乗ろうと改札をくぐろうとしたその時。
気付いてしまいました、
ルイボスティーを入れたマグを完全に部屋に忘れたことに。
電車が来るまで30分はあるものの、入国口まで徒歩10分、そこからシャトルバスで往復していたら絶対に予定していた電車に間に合いません。
友達との約束の時間とマグを着払いしてもらう金額とで心が揺れましたが、
友達優先しよ、と思ってホテルに電話してマグを着払いしてもらうことにしました。
「中にルイボスティーが入っているので、ええと、捨てるか、何ならそのまま送ってもらって大丈夫です。」とお願いしたところ、若干笑いながら、
「いえ、中身を出してから洗って返却させていただきます。」
との強めな返事が。
洗ってくれるらしい、優しい。。笑、と私はデンハーグホテルのスタッフさんのファンになりました。
そしてほっとして電車に乗った直後、土砂降りの雨が。
なんというか、友達優先して僥倖だったな、という感じ。
しかし逆に今から徒歩で家を出るだろう友達は雨に降られてしまいそうです。タイミング悪くて申し訳ない。
そして佐世保駅に着き、改札を出て、隣にあるロッカールームに中央アジアでも愛用した例のバックパック(で、この旅行に出ました笑)を詰めようか悩んでいたら若干濡れた友達と出くわしました。
『なんとなく背負っていこうかな』と思った阿保な私は、バックパックを背負って半日の佐世保観光に出かけました。
えぇ、中央アジアの時のバックパックは10キロくらいだったので、今回の荷物が軽すぎて感覚がおかしくなっていました。
佐世保観光
今日の佐世保観光は11時から17時くらいまでの半日のみ。
ささっと市内観光ルートでランチ時間多めです。
まずは駅から出て、徒歩10分くらいの「カトリック三浦町教会」へ。
なぜか私は写真を撮り忘れていますが、ステンドグラスが素敵で、
昨日訪れた平戸のザビエル記念教会の「観光客ご遠慮!」な雰囲気も一切なく、子供たちがワイワイしていたりとアットホームな感じの教会でした。
前の職場の敬虔なカトリック教徒な上司の「日曜はミサがあるし休息日なので出社は不可」という、私の人生で一番影響した宗教上の問題を思い出しつつ、
でも私の「フレッシュなオレンジとかリンゴとか食べれません果物アレルギー」と影響レベルはどっちもどっちだな、とか思いつつ教会を後にしました。
戸尾市場(とんねる横丁)
大正時代から続く商店街にやってきました。
とんねる横丁という、各店の洞同士が奥の通路洞で繋がっているらしい独特な元防空壕の商店街ゾーンもあります。
らしいというのは、
おじいちゃんたちにヒアリングすると「奥の方で隣の店と繋がってたよなぁ」と聞くけれど、今は荷物とかよくわからないアレコレが奥の通路をふさいでいるらしく、本当につながっているのか確かめられていないということのようです。笑
看板によると佐世保市街は第二次世界大戦の空襲で6割焼けたとのこと。
当時のアメリカ軍が、「日本占領後は京都で遊びたいから京都は空襲やめとこ」とか「あの建物、有名な建築家のだし占領後に使いたいから近くに爆弾落とさないでね」とか話し合ってたとかいう噂を思い出しました。
今の戦争でも思いますが、どんなに国際法を作っても色々理由をつけて結局は一般人も大勢巻き込まれますよね。
この日は土曜日で、「ながさき旅ネット」によると基本この商店街は日曜休みらしいのですが、、土曜日でもあんまりお店は開いていませんでした(笑)
アーケードとよさこい
市場を出たのは11時半ごろ。
ランチのお店が開くまでもうちょっと時間があるとのことで、再び歩いてアーケードに戻ってきました。
そしたらすっごく豪華なよさこい集団が踊っていてびっくり。
一か月前くらいに佐世保周辺のホテルを予約しようとして
「佐世保のホテル、なんか高いなー。ビジネスホテルでも1万円するじゃん・・・」
と悶々とさせられたのは、ひょっとしてこの祭りの影響だったのか!?
普段はもうちょっと安いのだろうか。。
よさこいメンバーのみなさんはカメラ慣れしていて、ポーズが決まった時は「今こそシャッターチャンス!」な顔をしてくれるので楽しく撮影ができました。
珈琲貿易
友達イチオシの珈琲貿易にやってまいりました。
チーズケーキがとてもおいしいらしい。
今調べたら、火曜定休の営業時間は11時から22時のよう。
戸尾市場を出た時間にすでに開いてました(笑)
お店の前には2台のライトが眩しそうな車が停まっていて、店内はすでにテーブル席1席しか空いていませんでした。
こんなに早々に席が埋まるとは、かなりの人気店のようです。
座席を案内していただいた店員さんは、
目の腫れぼったいほぼすっぴんの女、しかも大きめなバックパックを背負っている奴、、にちょっと変な顔をしています。
椅子もオシャレなこじんまりしたやつだったので荷物でっかくてどうしよう問題が発生しました。
足元における雰囲気のお店でもないので、空いた椅子に置かせてもらいました。
このお店に来る方には、バックパックを背負ってこようとしないことを推奨します。そんな人ほぼいないと思いますが・・・。
友達に便乗して野菜カレーにして食後にチーズケーキをお願いしました。
カレー、彩が素晴らしいです。おいしそうすぎる。
そして何より器が!有田焼っぽい。すごい。おしゃれ!笑
陶磁器好きな人はテンションが上がるはず。食器がどれも素敵でした。
提供はゆっくり目なのでお急ぎの方は向かないかもですが、カレーもチーズケーキも絶品でした。
1時間半くらいかけてゆっくりいただき、
まだ14時過ぎだったので佐世保駅周辺をぶらぶらすることに。
一旦アーケードに戻ります。
銀行の前は審査員席になっていて、ここが一番決めポーズの多いスポットなのだとか。
私的にはアーケードに垂れ幕みたいになっている↑画像黄丸のところが電車好き必見ポイントです。
友達によるとあそこは松浦鉄道の線路だそうで、
アーケードのど真ん中に線路が目に見えて突っ込んでいるのが面白いです。
アルバカーキ橋
なんとなく歩いてアルバカーキ橋へ。
アメリカのアルバカーキという町と佐世保市が姉妹都市で、友好の証として架けられたようです。
アメリカ軍の駐屯地のすぐ横にありました。
なによりも画像右の佐世保市の市章!すごくないですか?!
サとセとホでできていますよ!!!
私、市町村章(都道府県章も)が好きなんですよ。
これはひどい!っていうのもあるし、考えられててすごいなーと思うのもたくさんあって興味深い。
佐世保も面白いなぁとじっくり観察させていただきました。
アルバカーキは、ぱっと見ナスカの地上絵のハチドリみたいですね。
左上のマークは私は鳥だと思ったのですが、錨説もあって謎です。
ちなみにアルバカーキ周辺はUFOがよく目撃されているそうです。例のロズウェルの近くらしいです。
BRICK MALL SASEBO
友達イチオシの、改装された倉庫の中にオシャレなお店が何店舗か入っている場所へ。
映画のセットみたいな空間です。
開けたところには椅子と机が並んでいて、ちょっと休憩するスペースになっていました。ピアノとかもあって独特な雰囲気です。
2階は人の家みたいなソワソワする雰囲気。
タイ古式マッサージ店やアパレルショップが入っていました。
お菓子店のクッキーを自分用とお土産に買って帰りました。
ザクザクで歯ごたえのあるしっかり目クッキーで大変おいしかったです。
佐世保港
5番街を抜けて佐世保港へ。
ハートとkissの置き型照明(呼び名がわからない・・・笑)の網にラブラブな南京錠がかけられていました。
景色の良い名所あるあるの愛の鍵パターンですね。
南京錠レベルの愛って怖い気がするのは私だけだろうか。
海辺に向かうと、今度はLOVE彫刻が。
花崗岩でできているらしいです。墓石にもなる花崗岩(御影石)。。
愛が重いですね。
さっきから重たい愛ばっかりだな。
佐世保港はクルーズ船も来ているし、各島に行くフェリーも行き来しています。
主要な港がここまで駅に近いのは珍しい、そして便利ですね。
さて、まだ15時だけど、どうしよう?となって、
私が「向こうに見える自衛隊艦が見たい!」とおねだりし、(多分全然興味ない)友達の案内で自衛隊艦に向かいました。
三浦岸壁の「せんだい」
近づこうとしたものの、柵に阻まれました(笑)
残念。
遠くから写真を撮ったりしていたら、なんと、船に乗っていた自衛官の人がこっちに来るではありませんか。
写真を撮ったので怒られるのかな、とソワソワしていたら、
「あの、艦に興味ありますか?明日なら一般公開しているので、是非見に来てください!」
とさわやかに声をかけてもらいました。
『明日!私は、今日佐世保を離れるのです…』
と心ごちつつ、「そうなんですか?知らなかったです!興味あります!」と嘘をつかない程度に濁してお礼を述べて内心大変心苦しくその場を去りました(笑)
しかし声をかけていただいてとても嬉しかったです。
「せんだい」の皆様のこれからの乗務の無事と安全を祈っています!
帰路
これで佐世保ミニ観光も終了。
画像は松浦鉄道ですが、帰りはJRオンリーです。
「旅名人の九州満喫きっぷ」で鈍行で帰るのですが、友達が引きそうなので鈍行で帰る旨は伝えていません(笑)
帰りはただの快速に乗ったはずがソニックの車両で快適でした。
JR九州の車両使いまわしによって日常利用の際もこういうラッキーが多発して個人的にはすごく嬉しいです。
なので私はもう何年もJR九州の株主となって応援していましたが、
・・・釜山行きのフェリーでやらかしましたね。
株主優待で毎回チケットが付いてくるのでいつか乗りたいと思っていたけれど、乗れずじまいで終焉を迎えました。残念です。
夜の鳥栖駅乗り換え。
さすがに次の車両は普通の車両でした。
こんな感じで、私の
旅名人の九州満喫きっぷを使ってみたい!そして松浦鉄道に乗りたい、
というだけの旅は終わりました。
感想としては、
・平戸は晴れの日にレンタカーが良さそう
・ハウステンボスは入国せずに泊まるだけでも結構楽しい
・松浦鉄道は佐賀長崎の陶磁器工房巡りに良さそう
・佐世保は愛が重い気配がする
と言った感じでしょうか…。
それでは、良い一年になりますように。