雲仙観光ホテル ークラシックホテル宿泊記ー

2025年2月下旬、クラシックホテルパスポートを持って長崎県の「雲仙観光ホテル」に宿泊してきました。
とても素敵な滞在体験となり、これまで宿泊したホテルのなかで上位を争うオススメ度の高いホテルでした。
こちらは、クラシックホテルパスポートの対象の9ホテル中、関東から最も遠い、在住の場所によっては関西からも最も遠いホテルとなっておりますが、
私としては絶対に来てほしい、スタンプを諦めないでほしいホテルなので、
推しポイントをがっつり書いていきます!笑
雲仙観光ホテルとは

長崎県南部、雲仙岳の上に位置し温泉を有する、昭和10年創業の90年の歴史を持つホテルです。
ここ雲仙観光ホテルが竹中工務店が手掛ける初めてのホテルでの設計・施工となったことから、その力の入れようは見事です。
日本建築の手法をふんだんに取り入れた木の建築技術はすごいもので、ラウンジやダイニングの解放空間を作り出している梁などぜひ実際に見ていただきたい!
(1Fは鉄筋コンクリート造らしいですが、組み合わせ方が美しいですので!)
※ホテルの図書室に竹中工務店の設計・施工建築の本があるのでそちらもお勧めです。
政府肝いりの外国人向け観光ホテル建設にあたってここ雲仙観光ホテルの建造を任されたのは、橋本汽船という船会社の設立者であり、長崎県選出の代議士であった橋本喜造でした。
(橋本喜造はあの堂島ビルヂングも設立し、のちに雲仙観光ホテルは堂島ビルヂングに吸収合併されます。)
船会社の設立者のもと、船っぽい建物にしよう!とデザインされたのだそう。
その後、終戦を経てGHQに接収されたり(また!いい建物は全部接収されてる気が・・・)、天皇陛下や宮家の皆様がお泊りになられたりと、長い現在までの歴史を歩んできたわけです(ざっくり)。
旅行記にも書きましたが、特にここ数年間はコロナ禍で苦境を強いられ、さらには雲仙での土砂災害で影響を受けたりと、かなりの苦労を乗り越えて続いているホテルです。
国際観光ホテル(国策ホテル)について
調べたのでついでに記載。。笑 興味のない方はとばしてください。
昭和10年前後に国策として開業した外国人向けの国際観光ホテルは15か所あります。
当初の建物が現存するのは6か所のみ。
うちホテルとして営業を続けているのは
・雲仙観光ホテル
・蒲郡クラシックホテル
・川奈ホテル
の4か所(順不同)で、残り2か所の
・琵琶湖ホテル
・志賀高原温泉ホテル
は現在は資料館として開放されています。
その他の9か所(「現:~」は跡地にあるホテル名等が変わっている場所)の
・新大阪ホテル(閉鎖、解体? 現:跡地は住友中之島ビル?)
●唐津シーサイドホテル(解体、建替)
●富士ビューホテル(解体、建替)
●名古屋観光ホテル(全面改装とあるが実際は解体、建替?)
・松島ニューパークホテル(焼失、廃業)
●赤倉観光ホテル(焼失、建替)
・阿蘇観光ホテル(廃業 建物は廃屋として残存)
●日光観光ホテル(焼失、建替 現:中善寺金谷ホテル)
についても、創業当時の建物は現存していませんが、
今もホテルとして営業が続いている場所(●)が多いことがわかります。
クラシックホテル加盟ホテルは全部この国際観光ホテルだと思っていましたが、実際は4ホテルのみ。
確かに、考えてみると創業時期が明治までさかのぼるクラシックホテルも多いですよね。
もしクラシックホテルの会の9か所を分類するとしたら、
・外国人逗留者向けに独自創業:富士屋ホテル、日光金谷ホテル、万平ホテル
・明治~大正期の国策で創業:奈良ホテル、東京ステーションホテル
・昭和初期の国策で創業:ホテルニューグランド、川奈ホテル、蒲郡クラシックホテル、雲仙観光ホテル
といったところでしょうか。
(東京ステーションホテルは鉄道省直轄に近いので国策でいいかな、と割り振ったところなのですが微妙ではある。。)
そういった違いを見つけながら、今後もクラシックホテル巡りを楽しみたいと思います。
アクセス

車で
・島原港から約40分
・諫早ICから約60分
※山道で、広くはないですがそこまで狭くはありません。ただし、ホテルの駐車場が広くないのでアクアなどのコンパクトカーサイズがいいかなと思います。
駐車場は、

↑このアプローチを玄関へ車で進むと、玄関の左右に各4~5台ずつくらいあります。
※アプローチの途中(画像でいうと右手)にも5台分くらいの駐車場があります。
玄関には(込み合っていなければ)ドアボーイの方がいらっしゃるので、玄関に付けた車をドアボーイの方に預けて駐車してもらうこともできます。
ちなみに私が車で到着した時は玄関に誰もおらず(他の客に付き添っていて)、自分で駐車し、自分でふんっと玄関の扉を開けて入りました(笑)
ある意味なかなかできない貴重な経験なので不満はないですが、人によっては不満点になるかも?でも少なくとも2名はドアボーイ係がいらっしゃったので、誰もいないのはレアケースだと思います。
公共交通機関で
・長崎空港から 高速バスで諫早まで約50分、さらに路線バスで約90分(2040円)
・熊本空港から 空港シャトルバスで熊本駅まで約50分、乗り換えて路線バスで熊本港まで約30分、高速船で島原港まで約30分(高速船でなければ60分)、さらに路線バスで約40分(3800円)
・福岡市内から 特急・西九州新幹線で諫早まで80分、さらに路線バスで約90分(6670円)
・島原港から 路線バスで約40分(760円) ※90分間隔
ホテル無料送迎バス
>> 行き
14:40 長崎空港 → 15:10 諫早駅 → 16:10 ホテル着
>> 帰り
12:00 ホテル → 13:00 諫早駅 → 13:30 長崎空港
【乗り場】
長崎空港:インフォメーションカウンター前
諫早駅:西口1Fタクシー乗り場
送迎バスは1日1往復のみ。
利用日の前々日16時までの予約が必要です。
もし1泊2日でこの無料シャトルバスを利用する場合、回れる観光地は、
初日夕方:雲仙地獄
2日目午前:ビードロ美術館、お山の情報館などのホテル周辺施設
といったこぢんまりした感じになると思います。
しかし、雲仙地獄は圧巻の広さなので!十分雲仙を満喫したなーと思えるはず。
この少ない客室規模でこの長距離に無料送迎バスを出してくださっているのはホスピタリティでしかないと思います。
チェックイン

見てください、この抜け感を!地下と1F(ここ↑)は鉄筋コンクリート、2・3Fは木造なのだそうです。
まず、玄関を入って思うのは、
渋い!のひとこと。
その高揚感のままフロントへ向かい、チェックインします。
フロントのスタッフの方は気さくでアットホームでした。高級ホテルのはずなのになんという親しみやすさ!
前回泊まったクラシックホテルのスタッフ(一部)の高飛車感が忘れられない心の狭い私はこの温かさにノックアウトされました。

部屋数は40部屋ちょっと。
地下1F付き3F建てで、エレベーターはありません。
客室は2Fか3F、温泉は地下1F、朝食・夕食(フレンチ)会場は1F、夕食(和食)会場は新館と、なかなか移動距離があります。
私はこのホテルが素晴らしすぎて両親を連れてきたくなりましたが、親が病気で足を痛めているので不可能そうです。残念・・・。

夕食の時間(18時or19時半)と朝食の時間(7時半or8時)・内容(和食or洋食)を決めて、
ホテルの鍵(いいサイズ感だしかわいい!!)を預かると「あちらのラウンジでぜひお飲み物を」とのこと。
荷物はポーターの方が一足先に部屋に運んでくださいました。
・・・ウェルカムティーがあります。すごい!
リゾートホテルだとよくありますが、こういうホテルのラウンジアクセス無しの部屋でもらったの初めてだな。。
※雲仙観光ホテルはラグジュアリールーム滞在の方にはチェックイン・チェックアウト時に専用ラウンジがあるとパンフレットに書いてありました。
ナルミかノリタケかどちらだったか忘れましたがかわいいカップに入った和紅茶でした。
部屋(スタンダードのツイン)

部屋は303号。
ウィリアム・モリス柄の壁紙に、グリーンと朱が映えてバランスが素敵すぎる。

そこまで広くはありませんが、十分だし落ち着くサイズ感。

この部屋はバルコニーへのアプローチの関係でできたゾーンに化粧台をはめ込んでいる、少し珍しいタイプのようです。

化粧台の反対はバルコニー。
隣室の人が出てきたら「あっ・・・こんにちは」するバルコニーです。あまり出ないようにしなければ(笑)

季節柄、緑や花がないのもあり、バルコニーは駐車場ビュー。
藤棚っぽいものがあるので藤が咲いている季節もあるのかな?

ヨーロッパっぽい(という雑な感想)。笑
バスタブが猫足、、遠目で見ると龍の顔のようなデザインですね。

このシャワーヘッドと立ち上がり型の洗面ボウルは日本ではあまり見ないですね。

クローゼットもあり、スリッパと上下に分かれたタイプのパジャマと、恐らく温泉に何かをもっていく用のビニール袋があります。
扉の裏に全身鏡がついているのが便利。
あとは下に引き出しがあるのですが、造り的に扉に引っかかって開けないという(笑)

アメニティセットは洗面台の近くに大変かわいい巾着袋に入って置いてありました。
ドライヤーもあります。
「温泉にはアメニティは基本的に揃っているので、手ぶらで大丈夫ですよ」と教えていただきましたが、、これは持っていきたくなる!笑

(コップとハンドタオルは除いて)袋の中身はこんな感じでした。
ボリュームがすごい!
しかも私の好きなイタリアのACCA KAPPAです。
クラウンプラザホテルのアメニティで出会ってから気に入ってモスを使っていました。こちらは使ったことのないマンダリン&グリーンティ。さわやかでよい香りです。
モスはモノクロデザインですが、こちらは黄色と緑のカラフルデザインでかわいいですね。雲仙観光ホテルのカラーは緑みたいなので合わせてあるのかな?
こだわりを感じます。
アメニティが素敵だとホテルへの印象がぐんと好印象に傾く、ミーハー(死語だろうか・・・)な私でございます。アメニティ、大事。

お水はボトルでおいてあり、なくなったら連絡するとフロントから持ってきてくれるのだそう。
ティーセットはナルミです。
お茶は雲仙の緑茶とほうじ茶に、ロンネフェルトのアッサムブレックファストの紅茶。
そして、てっきり砂糖が入っていると思った画像下真ん中の入れ物の蓋を開けるとクッキーが!レモンとチョコ(カカオ)で、これがおいしくて感激しました。
あとは恒例のコンセントチェックですが、雲仙観光ホテルは少なめです。
洗面台付近にドライヤー用が1個あり、

ベッドサイドテーブルに1個(ここで電気ケトルを使ってねのメモがありました)、

化粧台に2個です。
ちなみにルームサービスはドリンクメニューのみ。
しかし、お手頃価格すぎて衝撃でした(笑)
(スタンダードではない部屋だともっと多くのメニューがある可能性もあります。。)
ディナー(フレンチ)

私は格安プランですので、恐らく最もシンプルなコース料理が届くはず。

フレンチのディナーはこちらの、フロント左側にある「DINNING」でいただきます。
和食の場合はフロントから右へどんどん進んだ先の和食レストランに向かうよう。
ディナーの時間になるとこの銅鑼がドーンと鳴らされるらしいのですが、私は聞き逃しました。
ちなみに、夕朝食の時間以外は中には入れないようです。銅鑼の隣の扉はバーなのですが、こちらも営業時間以外は閉まっているようでした。
さて、少しオシャレをしてダイニングに入ります(笑)
周囲をチラ見する限りでは、みなさん気合の入ったデートくらいの装い。盛装ほどではないけれども、男性は襟付きシャツ、女性はワンピースかレースもしくはテロっとした生地の服といった感じです。
入ると部屋番号を尋ねられ、席に案内してもらいました。
私は最近ようやくこの、椅子に座るときにスタッフの方に椅子を引いて座らせてもらうやつに平然と対応できるようになってきました。
別料金のワインを頼んで、食事開始です。
ワインが冷えていて超美味しい!
食後のデザートは+2500円でワゴンサービスに出来ます、とのことでしたが、
胃弱の私はワゴン(頼み放題)にしても大して食べられなそうと思ったのでお願いしませんでした。

このお皿のデザインが大変好みです。かわいいー!!
ノリタケかなー。
ひっくり返してチェックしたい衝動に駆られる・・・。しませんが。。
このお皿はナフキンやメニューを置くためだけのもので、この後には出てきませんでした。
今からディナーが始まるよ!っていうスターター感のある、気分を盛り上げるお皿ですね。

南瓜のバターサンド。
・・・こ、これがバターサンド?!
私はメニューを見た時に完全にサンドイッチを想像していましたが、確かにフレンチのコースではサンドイッチは出ないよな・・・笑
雑なコメントながら、めっちゃおいしかったです。載っているナッツが触感を変えてくるのがまた楽しいというか。
おいしくて食に夢中になりすぎ、次の「鴨スモークと雲仙野菜と鴨のラグー~」の写真を撮り忘れました。
鴨もおいしかったのですが、野菜がそれぞれに風味が引き立っていておいしすぎました。

ジビエの猪バラ肉の煮込み。
長崎名物の角煮のイメージをフレンチ風にアレンジしているんでしょうか。
私はバラ肉の脂肪が苦手で角煮系でも脂肪感が残ってると嫌なのですが、こちらは肉はほろほろ過ぎず脂肪はしっかりとろけていていいバランスでした。
アメイジングでテイスティでした、ルー的に言うと。
美味しくてテンションがおかしくなってきます。
しかし、凝ったお皿のフレンチに慣れている人はこういうものを無心で食べてられるのでしょうか。
私は料理が届くたびに
『まずは野菜を片付け、そこから最も切れやすそうなこの部分にナイフをいれてから下の掬いにくそうな豆を肉に乗せて一口で・・・』
とかシュミレーションに必死になります。
特にこういうナイフとフォークがかっちんかっちんしそうな形状のお皿だと、いかに音を鳴らさないかに全集中の呼吸ですよ。(使い方合ってるかな?)

・・・グ、ラ、ニ、テ、、?
サーブの際に「檸檬は食べられます」とのこと。
ということは檸檬を食べる料理なの?いや、下のシャーベットも食べるの?
知らな過ぎて困惑し、同じく当惑している同席者と検討会を始めました。
結果、流石にこの出で立ちはシャーベットでしょ、食べちゃえよ!ということになり、全部頂きました。
みなさんはそんなのご存じかもですが、後で調べたところ、
シャーベット状のデザート(お口直し)でシャーベットよりも粒が大きいやつ、
ということだったので食べてよかったみたいでひと安心。
この時、私は他の人が見えませんが同席者は割と見えやすい席だったので、
「ほかの人どう食べてるの?」とリサーチを頼んだところ、
「いや、ほかの席の人はメニューが違うな・・・」との返事が。
どうやらほかの方々はもっと豪華なメニューっぽいです。やはり割安プランと通常プランとでは違いがある様子。
しかしそれにしても全部美味しいです。

同席者が頼んだ魚のポワレ。確か鯖だったような・・・。

私は特選牛の薄焼き。
薄焼きと言いつつ味わいがしっかりしていて脂身も多かったので、ステーキよりこれくらいが自分にはちょうど良かったかも。
これもまた野菜がおいしかったです。

最後に、コーヒーまたは紅茶(和紅茶っぽかった)とデザートプレート。
一番食べてみたかった、雲仙観光ホテル名物のゴルゴンゾーラチーズケーキ!!やった!
と、スポンジケーキ系、いわゆるイチゴのショートケーキっぽいもの。
どちらもおいしい!
ゴルゴンゾーラチーズケーキが強烈においしくていまだに忘れられません。最後の方は味濃いな!と思ってくるのですが、それがまた癖になり、かつもう一つのケーキとのバランスも良くて、飲み物ととても合うんですねー。
なんとほかの席の方はみなさんワゴンデザートでした!
パティシエの方(多分)がワゴンで運んでこられています。
私の頂いた2種以外に、プリンっぽいもの、アイスクリームっぽいものなど5種類以上ありそうでした。
私はすでに結構おなか一杯ですが、しかしあのワゴンが来たら絶対全部食べたくなる・・・笑
全部美味しかったです。
たまにある(富士屋ホテルの朝食のフレンチトーストみたいな)「これは美味しいのだろうか、いや、高級レストランで出てるからこれが大人の美味しいなんだろうな・・・、うーむ」という奴が一つもありませんでした。
どれを食べても「繊細で美味しい」の連続。
Googleの口コミでも料理がおいしいとのコメントが多かったけれど、繰り返しますが本当に全部美味しいです。
これは、富士屋ホテルでがっかりしすぎてクラシックホテル全体への不信感を勝手に抱いてしまった洋朝食も、雲仙観光ホテルでは感動的においしいかもしれません。
ディナーを食べる前のチェックイン時に「和朝食で」と言ってしまった自分にちょっと後悔しました(笑)
バー

夕食を終えて外に出ると、バーが開いていました。
これは行かなくては。
部屋にあったホテル紹介サイトが見られるQRコードからバーのメニューを見て、
「シャシャンボカクテル」と「フラッシュバック」というホテルオリジナルカクテルがとても気になっています。
ワインは2杯、焼酎はお湯割りなら3杯、そしてビールは1杯(麦芽アレルギーなのだろうか・・・)で足が痛くなり寒気がしてくる私ですが、
限定品に弱いという大衆の極みであるため、
折角の機会を逃したくありません(笑)

バーに不慣れな私は、バレないように澄まし顔(これも死語だろうか・・・)で突入しました。
大人なほの暗い空間がおしゃれすぎてソワソワします。

しかし、、この暖炉前のロッキングチェアはお互いの距離が近すぎますね。揺れながら膝を突き合わせて密談するダンディーなおじさまたちを妄想してにやけてしましました。

さて、注文を・・・いや、カウンターに誰もいません(笑)
バーのスタッフの方はレストランと兼務している様子。レストランは今ディナーの片付けで大わらわでしょう。
※おおわらわ(大童)は、今「使い方あってるのかな?」と気になって調べたら、髪を整えられないほどがむしゃらに動き回っている様子らしいです。かぶとを脱いだ武士の乱れ髪が童みたいだなと感じたのが語源なのだとか。へえ。
今日はそこまで宿泊客の多い日ではないので縮小営業中かもしません。
雲仙観光ホテルはコロナ禍と土砂災害でかなりの影響を受け、人手不足にも陥った時期があり、まだ完全復活できていない様子です。
素晴らしいホテルなので末永く続いてほしいし応援していきたい・・・。

しかし大丈夫です。そんな待ち時間も、ここにあるダーツで楽しみましょう。
そういえば富士屋ホテルのバーもダーツがありました。
私はダーツは得意です、FF7リメイク内のミニゲームでは。

現実では全然ダーツをしたことがないので、床のタイルのシート(1サイズ)は出荷時何cm角だったかを検証することで楽しませていただきました。
この床を見ていると何となく『このラインで切れているな』というのが見えてきてそれが面白いのです。私だけが感じる楽しさかもしれないが・・・。

とはいえほんの5分ほどでスタッフの方が来られ、希望していた両方のカクテルを注文しました。
手前が「シャシャンボカクテル」、奥が「フラッシュバック」です。
「シャシャンボカクテル」は雲仙観光ホテルの庭で取れる木の実から作られたカクテルで、
秋に収穫して加工し、冬くらいにカクテルベースとして飲めるようになりますが、毎年春すぎくらいには使い切ってしまうそう。
なので季節限定カクテルともいえます。
甘酸っぱいけども酸味は強すぎずデザートワインにも近いような飲みやすい味わい。度数は弱くはないとのこと。
ちなみに、カクテルベースは「シャシャンボ」という植物の実からできています。
名前にアフリカ(挨拶後の「シ(フ)・ジャンボ!」のせいかな・・・)を感じますが、れっきとした日本に普通に分布しているツツジ科の常緑樹です。
「フラッシュバック」は薬草を漬けたアレ(イエーガーマイスター)を元に作られているのですが、イエーガーマイスターがホテル開業と同じくして1935年に販売が始まったことにちなんでいるそうです。
味は、私の馬鹿舌で言うとコーラ風味でサッパリすっきりしていて飲みやすいです。
人生ほんの数度目のバーでしたが、ネコを被らずに色々聞くと面白いものだなと思いつつ(笑)、
なによりもスタッフ(バーテンダー)の方が気さくで話しやすく、体面を整えなくてもよい心地よい雰囲気にしていただいたように思います。
バーへのチャレンジでさらにこちらのホテルのファンになりました。
温泉

さて、ホテル内で食べて飲んで、さらに温泉です。
こんなにホテルメインでゆっくりしたのは初めてな気がします。

ロビー付近は厳禁ですが、宿泊客のみのゾーンはパジャマOK。
パジャマに着替えて、ルームフロアから直接温泉へ向かえる階段を通って温泉へ。

階段を降りるとすぐ目の前が温泉の入口になっています。

入口からさらに階段を降りるとくつろぎスペース。
お水とお湯がいただけます。

男湯と女湯に分かれていますので、こういう待ち合わせゾーンは大事ですよね。
そして鍵が一部屋1つ(スタンダード客室だけかもしれませんが)なので、カップルで泊まって一緒に温泉に行くと特に必要になりそう(笑)

入ると靴箱があります。
私はスリッパで来たため、スリッパを靴箱に居れるものなのか逡巡し、入れました。笑

温泉内には数名いらっしゃったのですが、着替え~メイクルームには誰もいなかったので撮らせていただきました。

必要なものはほぼ温泉に揃っています、とフロントの方に教えてもらった通り、
ドライヤーもメイク落としも化粧水たちもこちらに完備。
なんと!ヘアアイロンまであります。すごいな。

ロッカーは少な目ですが鍵付きで、雲仙観光ホテルのデザインで統一されているのがまた素敵です。
温泉のアメニティはマーガレット・ジョセフィン。(オーガニックジョセフィンのラインだったかも?)
シャンプー、コンディショナーから、メイクルームの化粧品までジョセフィンでそろっています。
洗い場は10か所ないくらい?で、内風呂の湯舟は5人くらいで十分かなという広さ。
半露天もありますがそちらは2人で一杯かなと思います。
お湯は硫黄系の香りがするけれど強すぎずで温度が丁度よくて長風呂できそうでした。
超乾燥肌ですが、こちらの温泉に入ってから2日くらい肌の調子が良かったです(笑)
朝食

朝食会場は、和食でも洋食でもフレンチディナーと同じくダイニングです。

小鉢がたくさんあり、雲仙の地元食もあったり、ご飯は鯛茶漬けに出来たりと楽しめました。
美味しいのももちろんですが、和食を選んだ人にはお茶が配られており、そういう細かい部分まで丁寧に準備された朝食にも感激しました。
そして、待たされないし、スタッフの方が何度もお茶のおかわりを持ってきてくれる・・・。目が合うとニコニコしてくれる。。
洋食では事前予約の追加料金でパンをフレンチトーストに出来るらしいです。
ふかふかのボリューミーでジューシーそうなフレンチトーストが運ばれていくのをみて、クラシックホテルのフレンチトーストは正直全部ミニシュガーラスク(富士屋ホテルの記憶)なのかと思っていたけれど違うのか!と衝撃。
和食にも大満足ですが、次に来た際は洋朝食でフレンチトーストを頂きたい!と思いました。
その他施設
ビリヤードルーム

フロント右手の廊下を進むとあります。

画像左手には「映写室」もありますが、真っ暗で様子はうかがえず。

ビリヤードルーム(撞球室)には美しく球が並んだゲーム机があります。

ちょっとビリヤードに挑戦したくなったものの、
こんなに整った部屋を乱し、他の人が見に来た時に残念な感じになってはいけないと思ってやめました。
とはいえ、美しいものを荒らせない心理をもとにトイレを超綺麗にしておく例の作戦のようなものは採っていないはずなので、ビリヤードがしたい人はしていいと思います。
図書室

これこそ経年の美しさよ、と言わんばかりのアンティーク(まだ築90年なのでもうちょっとで)な美しい図書室。
出来立てのピッカピカのコンクリートやガルバ、最新の合成素材を使いまくった気密住宅もそれはそれでいいのですが、世話をしながら歩んだ年月とともに出るこの艶のある味わいはナチュラルな素材ならではだよなぁと思います。
完成時が最高なのではなく、ともに年月を重ねて深みを増しより素敵になっていくということに魅力を感じます。
置いてある本も渋めで面白いので、2泊くらいして、中日はゆっくり読書もいいかもしれません。
新館(和食レストラン「燿亭」)

ディナーで和食を選んだ場合の会場である「燿亭」は、温泉入口からさらに廊下を進んだ先の新館にあります。

今回はフレンチディナーのプランを選んだので行けていませんが、公式サイトによると緑あふれる店内のよう。
宿泊者以外でも約18,000円でコースディナーが食べられます。
入口からは整えられた庭園が大判の窓で眺められ、とても雰囲気がありました。
売店

売店には長崎名物のお菓子達のほか、ウィリアムモリスデザインのグッズや、雲仙観光ホテルのグッズ、職人さんによる陶器作品などが並びます。

夕食前に散歩する前に立ち寄り、絶対買おうと思って写真まで撮った「ビューティースウィーティーズ」、、すっかり買い忘れて帰ってきてしまいました。
どんな味なのか気になりすぎる・・・。
ホテル名物のゴルゴンゾーラチーズケーキや、雲仙観光ホテルデザインの箱に入ったクッキー詰め合わせなど、自分にお土産♪したい(昭和感がでてしまいました)ものもたくさんあります。
小さめな売店ですが、かなり充実していて楽しいです。
ロビー

ロビーにはたくさんの椅子があり、チェックイン・チェックアウト時もゆっくり座って待つことができます。

ちょっとした展示物もあります。

レストラン利用者のためと思われるお手洗いもあり、入口の角をとったアールのあるデザインが秀逸。

中にある和っぽいようなルーバーのような絶妙なデザインの扉が私的グッときたポイントです。笑

なんとお手洗いの個室には着替え板(正式名はなんなのか・・・笑)もあります。
ラウンジ(現在営業はしていません)

いい写真がありませんでしたが、↑この左手ゾーンが以前ラウンジとしてケーキなどが食べられた場所のよう。
今は到着時のくつろぎスペースとなっています。
その他

館内のあちらこちらにある椅子が、とにかくかわいい。

先ほどの椅子とは布が違うだけなのに全然雰囲気が変わりますね。
どの椅子も澄ました顔で座っていれば絵になるはず。

玄関の花も見事ですし、

階段も美しいし。。この柄のカーペットが似合う建物ってなかなかない気が。

スイート(多分)ルームのドアノッカーだけすごくごつい(笑)かっこいいですが。
そんな感じの、テンションが上がりすぎた滞在になりました。
まだクラシックホテルパスポート2軒目なものの、もし全コンプリートした場合に頂けるペア宿泊券はこちらで使おうかしら、と思うくらいにファンになったホテルです。
たくさんの方に滞在してほしいですし、次の節目の100周年に立ち会いたいと思いました。