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思い立ち
2019年6月、2018年からため込んだブリティッシュエアウェイズ(BA)のマイルを見ていて思いました。
あれ、あと2回BA便に乗ればシルバーランク(ワンワールドサファイア)になれるな、と。
シルバーになってみたくて仕方なくなった私は、
最も簡易的にBA便に乗るための方策を検討し、
「福岡ーヘルシンキ」間のフィンエアー航路をBA(共同運航)便名義で乗ればいいんじゃね、
という結論に至りました。
BA便って基本はロンドン発着なんですけど、ごくまれにこういうロンドンが絡まない国際線航路に共同運航で入ってます。
ただ、突然の思い立ちの上、
同行者がいたのでハイシーズンのお盆期間に行くことにして、
フィンエアーという他社運航便をBA名義で予約することもあり、
大変お高かったです。
エコノミーなのに往復で30万円くらい。
まぁ、お盆だからこれくらいは仕方ないなぁと思います。
日程:2019年8月
移動:航空機、電車、トラム、フェリー
目的地:カンピ教会、ヘルシンキ大聖堂、ストックマンデパート、ヘルシンキ中央図書館、フィンランディアホール、テンペリアウキオ教会、アアルト自邸、アカデミア書店、スオメンリンナ島、ウスペンスキー寺院
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一日目
福岡空港 ―(航空機)― ヴァンター空港 ー(電車)― ホテル ― カンピ教会 ―(トラム)― ヘルシンキ大聖堂 ― ロックマンデパート ― ホテル
福岡空港国際線はこじんまりしてます。
福岡空港の国内線よりもこじんまりしてるかも?
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ヴァンター空港
福岡 —————— ヘルシンキ
10:00 BA6091(10h25m) 14:25
10時間乗ったのに、到着しても昼間です(笑)
昼出の昼着の国際線だと、機内で寝づらいですよね。
下手に寝ると時差ボケしちゃいそうで・・・。
>> 空港から中央駅まで移動
リング・レールライン(鉄道) 5.5ユーロ 10分間隔で所要30分
★リング・レールラインやスオメンリンナフェリーも乗れるフリーチケット↓有
①48時間ABZonesDAYチケット 12ユーロ
②48時間ABCZonesDAYチケット 18ユーロ
(バス・トラム・VR・市営フェリー乗車可)
・キオスクや青色の券売機で買える。
・スマホアプリ「hsl mobile」でも買える。
↑打刻は一番初めだけで、あとは持ってるだけでOK。
係員に「見せて」と言われた時だけ見せればいいです。信心というか、性善説の国ですねー。
私は②の48時間チケットを空港駅のホームにある自動券売機(クレジットカード可)で買いました。
一日目15時~三日目15時までのヘルシンキ観光なので、
実質ヘルシンキには48時間しかいない!
この48時間チケットで本日空港発から3日目の空港到着までまかなえます。
移動はこれでフリー。
18ユーロで3日移動し放題っておつりがきますし、楽!
打刻もいらないのでこれは本当におすすめです。
フェリーも乗れますし、結構長距離移動できます。
今回は改修中で行けなかったですが、
本当はこのチケットを使って「ミュールマキ教会」に行きたかったんですよね。
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ヘルシンキ中央駅
中央駅おしゃれです!北欧デザインですねー。
到着早々テンションがあがります。
16時すぎくらいにホテル「スカンディックシモンケンタ」に到着しました。
このホテルは中央駅から徒歩5分くらい。
石畳の道が多いヘルシンキでは長距離のスーツケースごろごろ移動がキツいですので、
これくらいの近さは最高です!
しかもホテル隣がスーパーもあるデパートという最高さ。おやつ買いまくりですよ。
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カンピ教会
日 10:00~18:00 月〜金 7:00~20:00 入場無料
ホテルに荷物を置いて、ホテル隣のカンピ教会へ。
ホテルから徒歩1分くらいです。
こちら、建築的にすごく有名な教会で、
都会の中での静寂を!をコンセプトに2012年に完成しました。
外観が不思議。
個人的にはあまりグッときませんでしたが、有名どころをみたので満足。
入口は写真右側の開いている扉です。
↑こっちのカンピ教会横の公園のほうが衝撃!
なんだこれ!おしゃれー!!
とまたテンションがあがりました(笑)
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ヘルシンキ大聖堂
9:00~18:00(6〜8月は24:00まで?) 入場無料
フィンランドの国教みたいなフィンランド福音ルーテル教会の大聖堂。
1800年代半ばにドイツ人によってネオクラシック様式に改装されました。
セナーティ広場の上に立っており、景色もよいです。
カンピ教会近くのトラム駅からトラムに乗り、
ヘルシンキ大聖堂近くのトラム駅に移動。
移動時間5分くらいです。
※ヘルシンキのトラムは数ラインあって、ラインごとにルートが微妙に違います。
事前にネット等でヘルシンキのトラム路線図をゲットしておいたほうがよいです。
トラム駅から歩いて大聖堂へ。
ヘルシンキ市内はほぼ全部、道も綺麗で観光客も多いです。
ひと気がない通りもありますが、治安は超いいです。
今まで訪れた国で一番の治安のよさ。
個人的にヘルシンキに次いで治安がよかったのは、
中国四川省奥地のチベット人自治区です(笑)
チベット人自治区といっても中国の風流人が好きなエリアでしたが。
どちらも、一人歩きで全く不安はありません。
アレクサンドルの銅像の頭にかもめ様が。
よく見ると顔面がフンまみれです。
この時点で18時近いですが、大聖堂内は見学できました。
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ストックマンデパート
日 11:00~18:00 月〜金 9:00~21:00
品揃え抜群のデパート。
8階にあるビジターカウントクーポンをゲットすると5~10%オフになるらしいです!
私は行っていませんので真偽は不明ですが。。
地下の惣菜売り場の惣菜が美味しいとのことで、夕食を買いに来ました。
公衆トイレがほぼないヘルシンキでトイレが無料です。
デパート前の裸工人像。
地下の食材コーナーに昆布茶がやたら並んでいる!
人気なんでしょうか(笑)
気になるけど買わないです。
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ホテル
徒歩でホテルに帰着。
ストックマンデパートからは徒歩15分くらいですね。
ストックマンの惣菜超美味しかったです。
値段も日本のコンビニ価格と同じくらいでした。
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二日目
ホテル ― (トラム) ― 中央図書館 ― フィンランディアホール ― テンペリアウキオ教会 ー(トラム)― アアルト自邸 ―(トラム)― ハカニエミマーケットホール ―(トラム)― アラビアファクトリー ―(トラム)― アカデミア書店 ― ホテル
二日目のメインはアアルト建築です!
アアルト自邸のみ日本で事前予約してきました。
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中央図書館
日 10:00~20:00 月〜金 8:00~23:00 入場無料
最近できた巨大図書館。
有機的な内部デザインで不思議空間を味わえます。
ホテルで朝食を食べ、8時半くらいにホテル出発。
徒歩15分くらいで中央図書館に到着です。
外観はシンプルです。
内部の螺旋階段が凝ってますね。
ステップもデザインに合わせて幅を変えてあります。
星空みたいな配置の照明があり、有機的な天井ですが、
デザインしました!みたいな濃さは感じず、調和してます。
なぜか、スーファミが。
自由にプレイしていいみたいでしたが、なぜスーファミなのか。
そういえば、こちらも中に無料トイレがあるんですが、
なんと男女兼用トイレです!
入ろうとしたらおじさんが出てきて
「えっ?!ん?メンズオンリー?」
と思わず言ってしまい、
おじさんから「男女兼用だよ、どうぞ」と英語で言われました(笑)
とにかく内部は綺麗で、木がふんだんに使われていてゆったりしていました。
図書館の2Fベランダからはフィンランディアホールが見えます。
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湖散策
中央図書館からフィンランディアホールに向かう途中、
素敵な湖と散策路が見え、
同行者とふらふらとそちらへ。
湖向こうからフィンランディアホールを見たら綺麗なんじゃないかと歩いてみることになりました。
歩き始めて30分。
ようやく反対側に来ました。
思いのほか先は長い。。
ここは現地の人ののんびりした散歩コースのようで、
フィンランディアホールの眺めを求めて歩き始めた我々までゆったり気分に。
思いがけず、ヘルシンキの人々の日常に迷い込んだ気分でした。
そして一周は1時間くらいかかります。
癒されるけど、急ぎの人はやめておいた方がいいです(笑)
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フィンランディアホール
内部見学は見学ツアー(12日15時から 16€) 事前予約が必要
アルヴァ・アアルトの代表作。
外壁はイタリアの大理石で、内部の壁一部タイルはアラビア社製です。
夜はライトアップされている時もあり、ホールのみいつでも見学可です。
※開館時間はイベントの開催有無によって変動しますので、ネットなどで確認したほうがいいかもです。
湖側から入口をさがし、さまようこと15分。
この時点で10時半です。アアルト自邸の予約が12時なのでちょっと焦ってきました。
結局入口は湖の反対側、建物の真ん中あたりに1か所だけあります。
建物の周りに入口っぽい扉がたくさんあるのですが、
開いている入口は1か所だけです。
どこが開いている入口かの標識は一切ないので、辿り着くまで時間がかかりました。
内部は非常にシンプルで、
手すりや取っ手などがアアルトデザインを感じさせます。
ふらっと来た観光客はホールだけしか見学できないので、
見学時間は15分程度でしょうか。
内部に無料のトイレがあるので、トイレ休憩にもおすすめです。
フィンランディアホールからテンペリアウキオ教会までの間にある謎の建築物。
気になって立ち寄ってみました。
結局なんなのかわからずじまい(笑)
日 12:00~17:00 月〜金10:00~18:00 入場料 3ユーロ
1969年に完成。天井は銅製らしいです。
円形の天井を囲むように鉄筋の梁が並んでおり、梁と梁の間にはガラスがはめ込まれています。
フィンランディアホールからは徒歩20分程度でしょうか。
ものすごい観光客で、入口は並んで入場待ちです。
中国や韓国の観光客が半数でした。団体ツアーの客に被っちゃっただけかもですね。
かっこいいけど・・・、
観光客がいすぎて混雑し、ざわざわしているので落ち着きません。
次の予定に間に合わないので、早々に出ました。
行ってみてもいいけど、強くお勧めするほどではない、というのが個人的な感想です。
観光客が少なかったらまた違うかもですね。
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アアルト自邸
ガイドツアーでのみ内部見学できます。
ガイドツアー20ユーロ(事前予約推奨)
※日本語ガイドさんが1人だけおり、日本人オンリーの回だけ日本語ガイドさんがついてくれるようです。
建築界の巨匠、アルヴァ・アアルトの自邸です。
アアルトのこだわりの意匠と、住む人のための様々な試行がなされていて、傑作だと思います。
12時に予約していて、
市内からトラムで20分+徒歩5分くらいかかるのに、トラム乗り場時点で11時半です。
超焦りました。
結果、11時45分ごろ近くの駅でトラムを降り、徒歩5分で現地着。
トラムの本数が多めでよかったです。
ガイド開始10分前に到着したのですが、
意外とツアー予約者の集まりが悪く、
結局ガイド開始直前に全員集まりました(笑)
なので、受付はガイド開始直前まで大丈夫そうです。
この回のガイドさんは英語オンリーでした。
建築用語はよくわからなかったです。
基本は平易な英語で話してくれたので、
高校卒業レベルの英語を覚えていればジョークも含めて大体わかると思います。
2階の個部屋。
日本の子供部屋と同じサイズ感ですね。思ったよりこじんまりしています。
こちらも別の個人部屋。
建付けの家具があちらこちらにあり、こだわりを感じます。
1階のダイニング。
北欧独特の低い照明です。
1階のリビング。
アアルトは日本が好きだったらしく、ところどころ和風のものがあります。
これは和傘をイメージした照明だそうです。
1階作業スペース
ツアー参加者は建築好きが多い(あたりまえですね)ので、
このスペースにみんな興味津々でした。
1階と2階の中間にある小上がりから見た作業スペースと2階。
大きな明り取り窓がありますが、
屋外の道路からの視線をとらえないよう、少し高めな位置に窓を配置し、
屋外から1階も2階も見えづらくしてあるようです。
アアルト邸は素晴らしかったです。
快適とは何かを追求していて、機能的にもデザイン的にも調和した美しさがあります。
こんな家に住みたいなぁと思います。
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アアルトスタジオ
見学ガイドツアーは11:30,12:30,13:30開始 18ユーロ(事前予約推奨)
アアルト邸近くの、
アアルトが広い作業場を必要としたために建築したアトリエ兼作業場です。
アアルト邸近くだったため、立ち寄ってみました。
内部はツアーでないと見学できませんが、外側は無料で立ち入れます。
アアルト邸ツアーで一緒だった方を何人か見かけたので、
アアルト自邸→アアルトスタジオ という流れでガイドツアーをめぐる人も多いようです。
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ハカニエミマーケットホール、アラビアファクトリー
アアルト邸に遅れそう過ぎてランチを抜いたのでおなかぺこぺこです。
ハカニエミマーケットホールは
次の目的地アラビアファクトリーまでの道中にあり、
行ってみたかったスープ店があるので立ち寄ってみました。
この時点で14時、スープは売り切れが多発し、1種類のみに(笑)
早めに行くことをお勧めします。
立ち寄ったスープ店
Soppakeittio 11:00~15:30
※スープを一品選ぶと、食べ放題パンがついてきます。
スープも絶品ですが、このパンも絶品です!
この当時ハカニエミマーケットホールは改装中で、
プレハブでの営業中でした。
本来はアラビアやマリメッコの中古品等も多くあるようで、
賑わうマーケットのようです。
ハカニエミマーケットホール前の交差点
の写真しかとってません(笑)
この後アラビアファクトリーにも行って、
アラビアやイッタラの型落ち品やセール品を買ったのですが、、
あのアラビアファクトリーの有名な外観を写真に撮り忘れました。
自分にがっかりです。
ちなみに、日本で10000円くらいするものが、
アラビアファクトリーでは3000円くらいで買えます。
※ものによります
型落ち品だとカップソーサーセットが4ユーロくらいで買えたりします。
買ったものを日本の某サイトで見たところ、
5000円くらいしていました。10倍の値段ですよ(笑)
イッタラもアラビアも、品も良く日本でも人気があるので、
お土産を買うのにとてもいいと思います。
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アカデミア書店
日 12:00~18:00 月〜金 9:00~21:00
フィンランド最大の本屋さんです。
アアルト設計の回廊式で波みたいなデザインで、
巨大な吹き抜けと光の取入れかたが綺麗です。
北欧らしく、外観はシンプルですね。
アラビアファクトリーを18時頃に出て、
トラムでアカデミア書店近くまで来ました。
この時点で18時半くらいです。
22時頃まで明るい時期だったのでまだまだ日が高いです。
天井の明り取り。
とがってますねー。
吹き抜けの下に大量の本棚があるのにこの美しさは何なんでしょう。
ごちゃごちゃに見えない魔法がかかっています。教えてほしいですね。
入口の取っ手もデザインされてます。
この椅子はアアルトデザインで有名なやつですね。
イチョウをモデルにしているとか。
アカデミア書店にはアアルトカフェという喫茶店が入ってるのですが、
建築好きです!って感じの人が大量にお茶していました。
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Zetor
開店時間 12:00~24:00
夕飯は、日本語メニューがあると口コミがあった、中央駅近くのZetorで。
昨日はホテルで惣菜を食べたので、今日は外食してみようということになりました。
食べかけ写真で失礼します(笑)
ほの暗くピンクがかった怪しげな店内に、欧米やアジアなど多彩な人種がご飯を食べています。
このお店はいろんな言葉のメニュー表がそろっていて、入口で店員さんが「何語?」って聞いてくれます。
我々はもちろん日本語メニューを頂きました。
フィンランドと言えば、なものを食べようということで、
・サーモンスープ
・トナカイのグリル
・キノコリゾット
と、パンとコケモモ酒をお願いしました。
いやぁ、全部超美味しかったです。
もっと色々食べたかった。
店員さんもちょこちょこ「Are you Enjoy?!」と聞いてくれますし、
フレンドリーで優しいですね。
アジア人は欧米では差別されがちですが、
ヘルシンキでは差別を感じることは全くありませんでした。
イタリアや南アフリカで、席が空いているのに「だめだ」と言われてカウンター横や外で立ち食いさせられたり、
自分で担当したくなかったのか「アジア人は嫌いだ」と言いながら別の店員さんを呼んでくるとか、
露店に寄って道を聞いたら無視されたり、、
無下にされたことが何度かあります。
もちろんお店によりますが、明らかに欧米人の客と差別する店はあります。
まぁ、20~30年前のバブル期の日本人観光客はホテルの備品を持ち帰ったり商品をべたべた触ったりしがちだったようですし、
10年くらい前の中国人も同じことをしていましたから、
アジア人全体のイメージを悪くしたのはアジア人自身かもしれませんが。
食事代は二人で全部で50ユーロくらいでした。
お酒も飲んだのを考えると日本の居酒屋とあまり変わらないですね。
一品で二人前はあるので、
一人で行くと数が食べれなくてつらいかもです。
お腹も膨れ、
意外と疲れていたようでホテルに帰ったら爆睡しました。
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三日目
ホテル ― (トラム・フェリー) ー スオメンリンナ島 ― (フェリー) ― オールドマーケットホール ― ウスペンスキー寺院 ― (電車) ー ヴァンター空港 ー(航空機)―
いよいよ最終日、
あっという間でしたが、とても充実しています。
三日目は特に予定がないのでのんびりしてきました。
1時間に2往復の市営フェリー利用 (48時間チケットで市営フェリーに乗れる)
スウェーデン統治時代にロシアからの防衛目的で建設された要塞。
1800年初頭のロシア占領から100年間ロシア海軍基地として使用。
寄り道しなければ、1時間あれば余裕で島を縦断(片道)できます。
※チケット利用可の市営フェリー利用の場合、発着場は島北側の1か所のみ。
朝ご飯を食べ、朝9時頃ホテルをチェックアウトし、
荷物を預けて
「I'll be back untill 2PM.」(ターミネーター的な)を発動、
トラムで大聖堂近くのスオメンリンナ島行きフェリー乗り場を目指します。
フェリー乗り場の周辺はマーケットが出ており、
雑貨や食事のお店がたくさん出店しています。
フェリーの出航時間まで雑貨店を見学しつつ、待ちました。
この日は小雨。
夏ではあるものの、上着がパーカー1枚だと寒いです。
海風も強いですし、マフラーや帽子が必要なほどの寒さでした。
小雨の天候もあって、乗客は少なめ、
出航時間の15分前に列に並んで、余裕でフェリーに乗れました。
※日によってはすごく人が乗るので、出航30分前から並ばないと乗れないらしいですが。
寒いので室内座席でフェリー移動を過ごしました。
寒いのに強い白人の方々もさすがに寒かったのか、甲板に出てる人は子供とフェリー好きそうな男の人だけでした。
20分弱でスオメンリンナ島に到着。
時刻は10時。帰りの便を考えると、12時には島を出たいところです。
スオメンリンナ島は島内にちょこちょこ案内所や休憩所とトイレがあります。
ほぼ観光客しかいない島なのもあるのか、島に来た人が快適に過ごせるよう配慮されています。
まず、到着場所近くの案内所においてあるマップをゲットし、
散策開始です。
港から島内へはこの大きな門をくぐって進みます。
島にはいろいろな散策ルートがあり、
フェリーで島に着いた100人くらいが徐々にばらけ、
門をくぐってから15分程度で見える範囲は誰もいないくらいの距離感になりました。
ロード・オブ・ザ・リングやゲーム・オブ・スローンズみたいな景色が続きます。
すっごく綺麗です。牧歌的というか。
歩いているだけで癒されてきます。
フェリー乗り場から一番遠い、島の南に着きました。
巨大な旗がなびいています。風が強いのがおわかりいただけるだろうか。
この島はロシアに占領されたり、スウェーデン統治の面影が色濃く残っていたりと、フィンランドの持つ複雑な歴史を感じさせてくれます。
この旗のある要塞部も、占領や統治の時代に作られたものなんでしょう。
途中で寒さに負けて温かいコーヒーを買ったりしつつ、
我々は歩きが速いほうですのでここまでで40分程度でした。案外近いですね。
かっこいい橋があります。ロケ地になりそうな雰囲気。
ここは島の南にあるもう一つのフェリー乗り場です。
ただの船着き場でしかなく、静かでのんびりしています。
かもめ様がいい感じにいました。
かもめ食堂っぽい雰囲気になっています(笑)
我々の持つ48時間チケットではこの乗り場からのフェリーには乗れませんので、
再び島の北のフェリー乗り場を目指して、来た道とは別のルートで戻ります。
島の南西側。
大砲が点々と残っています。
こちらは海が開けていますし、攻められやすかったんでしょうね。
スオメンリンナ島の教会。内部見学もできます。
島を囲む要塞壁の内側。ここは弾薬庫?のように利用していたようです。
島の中にはいくつか博物館があり、
おもちゃ博物館や潜水艦、軍事博物館など多彩です。
帰りのフェリーまで1時間くらい余裕があったので、
ふらっと軍事博物館によってみました。結構入場料が高かった気がします。
複雑な統治の歴史があるためか、
色々な軍服を着たマネキンが立ち並んでおり、
当時の塹壕や仮設の作業場など、立体的な展示も多くあります。
日本の呉で作られ、紆余曲折を経てスオメンリンナ島に辿り着いた砲台(たしか)などもあり、
日本についての記述もところどころ見られました。
受付で「日本人です」って言った時の係員さんのほくほく笑顔の理由が分かった気がしました。
すごくこじんまりしているのですが、
プライベートライアンとかフューリーとか、
戦争物の映画を見たあとのような変な高揚感と絶望感を感じることのできる、
素晴らしい博物館でした。
心に響きすぎて受付の係の人に「すごかったです、ありがとうございました」と言ってしまいました。
ただ、私の片言の英語が通じたのかは不明です(笑)
癒されたり、心をえぐられたりと、
想像以上に楽しめたスオメンリンナ島。
我々の所要時間は1時間半程度です。
11時半くらいにフェリー乗り場に戻ってきました。
が、草地で座ってお茶したり、海を眺めたり、一日のんびりしてもいいかもです。
再び船で帰路に着きます。
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オールドマーケットホール
フェリーで戻ってくると丁度12時過ぎ、これはごはんを食べよう、ということで、
フェリー乗り場横のオールドマーケットホールへ。
こちらもハカニエミマーケットホールと同様の雰囲気ではありますが、
雑貨や食材、ご飯屋さんなど色々あります。
入口近くのお店で、
サーモンのフィッシュアンドチップスを頼もうとしたら、
店員さんに
「サーモンはサーモンスープ以外売り切れ!魚もフライ以外全部売り切れ!」
と言われ、選択肢が3つくらいしかない状態に(笑)
我々の後に来た人もみんなその状態で、
「はぁー?メニュー少なすぎでしょ!」的な声が聞こえていました。
なので、昨日に引き続きのサーモンスープと、青魚とポテトのフライ。
なんだかんだで超美味しかったので、
サーモンスープしかなくてよかったかなと思いました。
この2品(一人2品)で15ユーロくらいだったと思います。
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ウスペンスキー寺院
月曜休館 日 12:00~15:00 平日は9:30~16:00 入場無料
西ヨーロッパ最大のロシア正教寺院。
1860年代に完成したロシア・ビザンチン様式の教会で、内部にはイコンが飾られています。
ウスペンスキーは古教会アラブ語で「死去」「安眠」の意味らしく、ロシアではよく人名に使われるらしいです。
12時半ごろ、
オールドマーケットホールを後にしてすぐ近くのウスペンスキー寺院へ。
ここ、日曜は開いてる時間が短く、月曜は休館なので、日曜や月曜を使っての旅行でヘルシンキに行く人は行く日時に気を付けてください。
内部はめっちゃ綺麗でした。
ビザンチン系なのでごってごてですが、
ドーム天井はロシア的な青に星柄でファンシーです。
なぜか中国人観光客が多く、周囲でやたら自撮りしていました。
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帰路
ウスペンスキー寺院を見終えて13時前、
帰りの飛行機は16時45分発なので搭乗開始は16時半くらい、のんびり歩いて中央駅まで帰り、ホテルで荷物を受け取りました。
この時点で13時半くらい。
あと3時間あるし、空港まで電車で30分で着くし、余裕だわー
とのんびりしていたのが運の尽き!
この後の地獄を知らなかった我々。
甘かった。。
ヘルシンキ空港には予定通り14時過ぎに到着。
出発ロビーがおそろしくごった返しています。
①アラビアファクトリーの免税(1000円くらい)のため、
免税カウンターに並ぶこと15分。
②手荷物預け自動カウンターに並ぶこと10分。
この時点で15時過ぎです。搭乗まであと1時間。
③出国審査の列に並ぶこと45分、16時を過ぎようとしている。。
・・・え、間に合わなくない?まだ出国審査通ってないんですけど?!
まだ列には100人くらい並んでいて、超焦ります。
連れに列を任せ、単独で列を脱出、
係員を捕まえて「間に合わなくない?先に通してよ」とお願いしに行きました。
みんな係員を捕まえまくるので、係員待ちで10分くらい待機です。
その時の係員は事情を分かってくれて、
「連れと優先レーンに行って」と指示をくれました。
④連れを連れて優先レーンへ。
優先レーンには10人くらい。
これなら間に合いそう。と安心したのは束の間、
優先レーンの係員に「あなた何入ってきてるの、あっちの通常レーンに並びなさい」と言われ、搭乗時間を30分切ったチケットを見せても「あっち行け」扱いです。
ここで戻されたらもうアウトなので、
「あの係員さんに優先レーンに行ってと言われたから来たんだ」を何度も強めに説明し、しぶしぶな感じで並ばせてもらいました。
明らかに間に合わなくなるのに何で通常レーンに戻そうとするのかちょっと理解不能ですが、
もっと早くから出国審査に来とけってことですね。
同じく優先レーンに来ていた日本人の話では、
ヘルシンキ空港発の大人数飛行機の東アジア便がほぼ同じ時刻に数便あり、
大量の中国人・韓国人・日本人が同じ出国口にどっと押し寄せるために混雑しているのだそう。
日本人は特別国扱いで自動出国ゲートレーンが使えるのですが、
そのレーンでも1時間くらい並ぶと思います。
中国人は自動ゲートレーンが使えないので、係員ゲートで1時間半くらい並んでると思います。
知らないと飛行機に乗り遅れてしまいかねないので、
ヘルシンキ空港から日本に帰る際は、
空港に4時間くらい前に来た方が良いです。
東アジア便の航空機の時間を調整するなどして早くどうにかしてほしいですねー。
超焦りましたが、何とか航空機の予定搭乗時間に間に合ったものの、
出国ゲートの混雑を考慮したのか30分くらい遅延した気がします。
そして、奇跡の、
インボラアップグレードに遭遇しました。
連れと一緒に2人分の、エコノミー→ビジネスクラスです。
話題のフィンエアーマリメッコづくしが味わえます!!
乗る前のゴタゴタで特に疲れてたので、めっちゃ嬉しい!
この時点で自分はワンワールドのルビーステータスなのでなぜアップグレードしたのかは不明ですが。。
ルビー程度ではインボラアップグレードしないと思っていました。
あまりワンワールドステータス保持者がいなかったのかな?
しかし、疲れすぎて全然写真を撮っていませんでした(笑)
食器が全部アラビアやイッタラでしたよ。すごいなぁ。
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四日目
ヘルシンキ —————— 福岡
16:45 BA6092(9h30m) 08:15
いやぁ、ビジネスクラスなんでよく眠れました。
でも疲れは取れきっていないですね。
最後の空港でのドタバタが厳しかったです、さすがに。。
とにかく、見たいものは全部見れたヘルシンキでした。
次行くとしたら、フィンランドの南部にある灯台島に宿泊してみたいです。
あと、
後日無事にBAのシルバーランクに昇格しました!やったー!!
ちなみに、
BAシルバーまでの道のりは簡略的に以下の通りです。
>> 2018年9月
◆キャセイ(ビジネスクラス) 羽田⇔香港
40×2=80 ティアポイント
◆キャセイ(ビジネスクラス) 香港 ⇔ヨハネスブルグ(南アフリカ)
160×2=320 ティアポイント
◆BA(エコノミー) ヨハネスブルグ→リビングストン(ザンビア)
10 ティアポイント
◆BA(エコノミー) ケープタウン→ヨハネスブルグ
10 ティアポイント
>>2019年6月
◆カタール(ビジネスクラス) 羽田⇔ドーハ
140×2=280 ティアポイント
◆カタール(ビジネスクラス) ドーハ→バクー(アゼルバイジャン)
40 ティアポイント
◆カタール(ビジネスクラス) エレバン(アルメニア)→ドーハ
40 ティアポイント
>>2019年8月
◆BA(エコノミー) 福岡⇔ヘルシンキ
35×2=70 ティアポイント
BA便 4回搭乗
合計 850ティアポイント
BAシルバーの条件は、2種類あり、
①BA便に4回以上搭乗 かつ 600ティアポイント以上獲得
②BA便に50回以上搭乗
です。
・・・②は日本にいる限りちょっと無理そうな(笑)
BAでシルバーを目指すのが難しい点が、1年以内にBA便に4回以上搭乗する必要があるところ。
イギリスで仕事があるって人以外はBA便に乗る機会はなかなかないでしょうからね。
今回はたまってたお金でぱーっとビジネスクラス利用ツアーに参加してみたので、
たまたまドーンとティアポイントがたまりましたが、
これを2年に一回やるのは正直ムリ。
ということで、2020年はJGC修行を始めようと思った次第です。